今回、取材するサンウッド東日本橋フラッツは、JR総武快速線「馬喰町(ばくろちょう)」駅より徒歩1分。アクセスに便利な場所にある。中央区では珍しい過去の埋め立て履歴のないエリアであり、高台のため地盤がしっかりしている。そんな場所に、2017年2月、シンプルにしてモダンな意匠性の強いレジデンスが誕生した。サンウッド東日本橋フラッツ。エントランスを一歩入ると、アクセントになっている茶色のタイルが印象に残り、その凝った特徴のあるデザインが、このレジデンスをそのまま象徴しているかのようだった。
サンウッド東日本橋フラッツのエントランス内部。 内壁の茶色いアクセントタイルが印象的だ。
午後には、店頭が商品を運んできた段ボールでいっぱいに。卸問屋が軒を連ねる。(約30m/徒歩1分)
サンウッド東日本橋フラッツの建っている場所は、日本橋の東にある。江戸時代から続く歴史ある老舗問屋の街並みが続く。その中でも、横山町と馬喰町は、隣接する問屋街だ。この界隈は、古くから馬市の立つ町だった。1590年、徳川家康が江戸に入城してきた頃、馬市をこの町で行うようにし、高木源兵衛という人物を博労頭(ばくろうかしら)に任命し、馬の売買・仲介をさせた。慶長5年(1600年)関ヶ原の戦いの際には、ここで出陣前の馬の検閲と演習が行われたという。それが馬喰町の由縁だ。
また、この場所は、立地上の利点もある。近くに日光街道をはじめとする五街道の起点があるため、地方から物を買い付けに来る行商人が大勢往来した。馬をめぐる人々と、行商人が集まったことから、この地は古くから活気に満ちた拠点となっていったというわけだ。
日本橋横山町問屋街 外壁にはアート感覚の広告が並ぶ。(約30m/徒歩1分)
江戸時代から続く東日本橋の営みは、現代にも脈々と受け継がれている。現在では、およそ1500にも及ぶ卸商社や店舗が軒を連ね、日本最大の問屋街になっている。衣料品・生活雑貨・文具をはじめ、ファッション雑貨などを彩る多彩な商品をタイムリーに扱っており、日本全国の小売店を中心に大勢の得意先が仕入れに訪れ、毎日が活気溢れる商業の町になっている。
そんな中、さらに東日本橋の産業を活性化させようと、横山町と馬喰町の若者たちが、レトロテイスト溢れるデザインのビルや 倉庫などをリノベーションして、アートギャラリーを開設している。2005年から始められた試みでは、新作の衣装を使ったファッションショーや、若者に支持されているタレントが出演する衣装発表会を行った。著名な芸術家がこの町の一角でギャラリーを開くとなると、話題性がより高まり、それだけ注目が集まるというわけだ。
横山町の問屋街入口 (約80m/徒歩1分)
かつては日本橋といえば、この東日本橋のことを指していた。そのため、元祖日本橋としての誇りは、ひと際深い。
東日本橋というブランドを、再生させようとする町の取り組みの真っただ中にあるサンウッド東日本橋フラッツ。卸問屋街のこれからの変遷を、そのど真ん中で見つめるのも、楽しいかもしれない。
物件名称 | サンウッド東日本橋フラッツMAP | 所在地 | 東京都中央区日本橋横山町10番11号 |
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賃料 | --- 円 | 交通 | 総武本線「馬喰町」駅徒歩1分 |
間取 | 1LDK | 専有面積 | --- |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上14階地下1階 | 築年月 | 2017/02 |
総戸数 | 66戸 | 管理人 | 通勤 |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
3つの異なる要素を融合させたバルコニーデザインが外観の最大の売り物だ。透明なガラス、温もりとアクセントを演出する木調ルーバー、 そしてシャープな印象を演出するブラックアルミルーバーと、江戸の伝統と現代のモダンの調和を表現しているという。一歩、エントランスに入ると、壁面の鏡面仕上げの茶色いアクセントタイルが印象深い。
JR総武線「馬喰町」駅まで徒歩1分、都営地下鉄「東日本橋」駅、「馬喰横山」駅まで徒歩3分、東京メトロ日比谷線「人形町」駅まで徒歩8分と都心までは好アクセスだ。
また首都高速道路「箱崎」インターチェンジまで300mの距離だ。
東京シティエアターミナルまで徒歩15分の距離。羽田空港まではバスで25分とアクセスが良いのは嬉しい。
江戸下町の情緒を残す人形町
「人形町からくり櫓」は、午前11時~午後7時までの正時に人形が動き出す。(約500m/徒歩8分)人形町通りには、各ブロック毎にこの櫓があり、町のシンボルともなっている。櫓から落語家が語ったり、芸者さんが出てくるものもある。人形の動きはおよそ2分間。
「玉ひで」元祖親子丼を求めて毎日長蛇の列。1760年創業の老舗。(約800m/徒歩10分)
「出世稲荷神社」探すのが一苦労。(約500m/徒歩7分) 江戸時代、歌舞伎役者の市川團十郎が日参して名を上げたことから、以来、芸能関係者からの信仰が厚い。
包丁や鋏などの刃物が並ぶ 昔のままの刃物屋「うぶけや」1783年創業(約400m/徒歩5分)
「重盛永信堂」(約800m/徒歩10分)人形焼は一日3000個が売れるという。今年で創業100年。人形通りの変わらぬ風景だ。
「セブンイレブン日本橋横山町店」が物件の隣のビル1階部分にある。(約10m/徒歩1分)
記事作成 2017/05/01 岡田和彦