桜の咲き初める三月末日。本日取材へ向かった物件は、三井不動産様の高級賃貸のひとつ「リバーポイントタワー」です。竣工は、なんと1989年。高級タワーマンション街のさきがけ、大川端リバーシティ21の大長老と言っても過言ではない、一番槍となった建物です。夜ともなれば隅田川を縁取る煌めきは、月島に降り立ったなら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
月島駅を出て佃方面へ隅田川を遡上していくと、古き良き街並みが段々と整い始め、住所を見るまでもなく「ここだ」とわかる場所へと入っていきます。夜景の名所・桜の名所と名高い佃公園を抜けて、緩やかに続く上り坂は洒落た石畳。一歩ずつ近付いている筈なのに、正面に捉えるその姿に圧倒されて、距離感がうまく掴めなくなってしまいます。日ごろ見慣れた高層ビルのシャープな角はどこにもなく、滑らかなアールを描き落ち着いた色合いをした外観は、ヴィンテージと言うのにふさわしい風格を備えていました。まるで、どっしりと土地に根付く大樹のよう。その高さは132mとうかがいました。見上げて首が痛くなるのは、私だけではなさそうです。
旧い場所からリバーポイントタワーを臨む光景。しっくりと馴染んだ、この街の一員です。
エントランスへ向かうアプローチ。季節の花が道の縁を彩ります。
リバーポイントタワー、ひいては大川端リバーシティ21は、都心回帰を促進させるべく計画された再開発事業のひとつです。元は石川島播磨重工業(現・IHI)の跡地であり、ぽっかりと空いた土地を利用した官民共同都心型住宅開発エリア。開発の中心は言わずもがな、今回ご協力頂いている三井不動産様です。現在大川端リバーシティ21に建っているタワーマンションは、全8棟。リバーポイントタワーの1989年竣工からイーストタワーズIIの2000年竣工まで、実に11年を掛けて完成した美しい街並みは、しかし完成をゴールにすることはありませんでした。誕生から30年を目前に控え、ますます利便性も緑も豊かになってゆきます。
竣工当時の様子は空想することしかできません。大川端リバーシティ21内で、2棟目が完成するまでには約1年半の月日がかかっています。広く整えられた敷地の中で芽吹いた唯ひとつのタワーマンション、スッと伸びた132mの若木は、人々の目にどれほど凛として映ったのでしょう。高品質な設備やサービスを内包し、390戸を擁するリバーポイントタワー。世紀を跨いで、世代が変わっても、変わることのない憧れのひとつがここにあります。
メインエントランス。厳重なセキュリティから、コンシェルジュの待つフロントへ。
人々が住居に求めるものは、おそらく千差万別です。万人が満足することはないのかもしれません。たとえそうであっても、居住者のことを考え、住環境を考え、もっと喜ばせよう、もっと便利にしよう――…そんな想いと努力を重ねて磨き抜かれたサービスが、今日までリバーポイントタワーには息衝いています。マスコミがことさらに用いる前から、日本人の奥深くに根付いている精神。「おもてなし」の心です。
エントランスから中へ入ると、広々としたロビーと明るいフロントが目に入ります。フロントコンシアージュは、来客はもちろん、居住者へもきめ細やかなサービスを提供してくれます。荷物のお預かりやお届けだけではなく、宅配便等の取次や、住戸玄関前に出したごみを回収してくれるサービスまで存在しているのですから驚きました。フロントでワンクッション置かれることからもわかるように、セキュリティにも気を配っています。24時間有人管理は、大規模マンションならではの備え。監視だけではなく、万が一の事故や災害の際には、すぐに駆けつけてくれる用意があるとのこと。心強く、頼もしい限りです。
まるでホテルのような生活ですが、フロントコンシアージュの穏やかで真摯な対応を見ていると、もっとあたたかい繋がりがあるように思えます。過剰に干渉されることはなく、しかし事務的な対応一辺倒でもない。必要なサービスと気遣いの提供。リバーポイントタワーの掲げるホスピタリティの精神が集約されています。
褪せず、誇らしげに輝く名前。1989年竣工から今日まで続く、上質なサービスの証です。
東京下町は人情の街。タワーマンションのさきがけとして生まれたリバーポイントタワーにも、その気風は受け継がれているように感じます。人が街を作り、街が建物を伸ばし、建物がまた人を育んでいく。その循環の中で長く愛されているのは、竣工当時から変わることのない人々をあたたかく迎えてもてなそうという心が、私たちに響くからかもしれません。
どうぞ一度、リバーポイントタワーを訪ねてみてください。知るほどに暮らしてみたくなります。
物件名称 | リバーポイントタワーMAP | 所在地 | 東京都中央区佃1丁目11-6 |
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賃料 | 259,000 円~570,000 円 | 交通 | 東京メトロ有楽町線「月島」駅徒歩6分 |
間取 | 1LDK,2LDK,3LDK,4LDK | 専有面積 | 58.46㎡~131.85㎡ |
構造/階建て | 鉄骨鉄筋コンクリート造/地上40階地下2階 | 築年月 | 1989/04 |
総戸数 | 390戸 | 管理人 | 常駐 |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
徒歩圏内に並ぶ中央区立佃小学校と佃中学校。リバーポイントタワーからは車の通らない道を辿って通えます。遊ぶ子どもの姿や、のんびり過ごすお年寄りの姿が見られる佃公園は、桜と夜景が有名なスポット。ベンチや遊具も豊富です。児童館とシニアセンターもあり、施設の貸し出しやレクリエーションを行っています。どの世代も過ごし易い地域です。
大川端リバーシティ21に入る手前には、古い町並みが残ります。通り道にはお稲荷様も。隅田川から伸びる運河沿いでは、住吉神社の向こうにそびえ立つリバーポイントタワーを臨むことができました。花盛りの季節が待ち遠しいスポットです。そのまま月島方面へと歩けば、西仲通り商店街の入り口に到着。穏やかで洗練された空間からは一転、パワフルで活気に溢れた下町が楽しめます。
佃の入り組んだ土地柄ゆえに、思い切り体を動かせる場所は少ない印象を受けました。近所に公園はありますが憩いの場としての使われているため、運動のために利用するのは難しそう。
どうしようかと悩んだところで目に入ったのが、リバーポイントタワーに隣接するこの建物。ミミフィットネスクラブ リバーシティです。
定番のジム、プールの他、景色を眺めながら入れるジャグジーや、ゆったりとヨガを楽しめる中庭まで。ただ運動するだけの場ではない、上質なフィットネス空間が提供されています。
運動した後は、スパとサウナでリラックス。パウダールームにはマッサージチェアもあります。至れり尽くせりのおもてなしをどうぞ。
本屋さんは探すと案外見つからないものですが、ブックス書源(240m)は歩いて行ける距離。
お買い物はマルエツ(220m)で。日用品ならここにお任せ。ご近所ですから、荷物が少し多くなっても大丈夫。
佃小学校(200m)。お隣は佃中学校(280m)です。街中ですが敷地は広く、子どもたちの元気な声が聞こえます。
石川島記念病院(350m)。元は石川島造船所の健康保険組合立病院ですが、開院当初より従業員以外の診療も行っています。東京都二次救急指定病院でもある、頼れるお医者様。
リバーシティ21郵便局(300m)。大きな荷物や急ぎの郵便はここから。ATMも備えています。
記事作成 2017/3/31 小川陽子