もんじゃ焼きと並び、東京下町のグルメとして有名なメニューが深川めしである。農林水産省の郷土料理100選にも選ばれているメニューであるが、どういう訳か門前仲町や清澄白河といったエリアに店が集中しており、東京駅近辺や新宿などで遊ぶことの多い私の口には入ったためしがない。今回の取材対象「アーバネックス深川住吉」を訪ねるべく、住吉駅に降り立った私の前に現れたのが、ランチタイム深川めし500円の手書きの看板。これはぜひ行ってみるしかない―と、勇気を出してチャレンジしてみた。生まれて初めての深川めしは、アサリの磯の香と醤油の香ばしさが、お互いのポテンシャルを最大限に引き出す最強タッグの炊き込み飯だった。
後で知ったのだが、ネギとアサリを味噌で煮込み、どんぶり飯に乗せて食べる、漁師飯が元祖深川めし。炊き込み型は明治以降に大工さんが、弁当用に持ち運べるように考えた改良型だそう。下町生まれの友人は、「絶対に汁かけ型の方が美味しい」と言って譲らない。
居酒屋すみよし(約650m/徒歩9分)のランチ、深川めし定食。
館銘が記されたアプローチ部分。白を基調としたお洒落な雰囲気。
深川めしで、満腹になった私が向かったのは、2017年築の「アーバネックス深川住吉」。アーバネックスシリーズは、大阪ガスグループの大阪ガス都市開発が手掛けるシリーズである。利便性にこだわった立地、安心・安全を実現する品質、快適な空間、環境との共生、きめ細やかなサービスの5つのこだわりが特徴。確かに東京メトロ半蔵門線、都営新宿線2路線の「住吉駅」から徒歩5分の立地は、都心へ出るにも千葉方面へ移動するにも利便性がよい。近隣は猿江恩賜公園や多目的ホールティアラ江東など、公共機関も徒歩圏内に揃う。四ツ目通りに向かって7分ほど歩くと、スーパーマーケットとホームセンター、そしてメディカルモールが並んでおり、駐車場も整備されている。立地としては大変条件がよい。ただ立地だけなら、周辺にあるどの建物も同じ条件になってしまう。同じ条件ならば、少しでも家賃が安い方がよいのでは―。そう思いながら、次に品質と空間、共生、サービスについて考察してみることにする。
敷地内にはよく手入れが行き届いた植栽が並び、目を楽しませてくれる。
安心できる品質かどうか、鍵は非接触キータグで近づけるだけで電気錠がオートロックに反応して解錠される。これはセキュリティ面でも信頼できる上、不特定多数が触れる場所に直接触れずに済むため衛生的。外部からの来訪者はTVモニター付インターホンで確認して、解錠すればOK。敷地内には防犯カメラも設置されていて、より安心して暮らすことができる。
またふんだんにあしらわれた植栽には、一つひとつに植物の名札が付けられていて、まるでミニ植物園のようである。これはそのまま快適な空間であり、自然と共生しているといってもよいレベルだ。また、敷地内はどこもよく手入れが行き届いており、これもサービスだけではなく、快適空間につながっている。5つのこだわりに嘘はなかったのだ。
エントランスには、ソファーコーナーが設けられているため、タクシー待ちなどの際に便利。
何だか嬉しくなってしまい、周辺を歩いていて気付いたことがもう一つ。「アーバネックス深川住吉」のある一帯は狭い路地が集まっているものの、碁盤の目のように規則正しく道が通っているため、周辺の地理が頭に入りやすい。少し慣れたら1.7kmほどの距離にある清澄白河駅周辺まで、徒歩や自転車でも移動が可能だ。ここまで事情通になったのだから、今度は友人が勧める汁かけ型の深川めしを食してみたいと思ったのであった。
物件名称 | アーバネックス深川住吉MAP | 所在地 | 東京都江東区猿江1丁目9-10 |
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賃料 | 111,000 円~119,000 円 | 交通 | 東京メトロ半蔵門線「住吉」駅徒歩5分 |
間取 | 1DK,1K,1R | 専有面積 | 25.24㎡ |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上11階 | 築年月 | 2017/08 |
総戸数 | 120戸 | 管理人 | 通勤 |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
建物の1階部分はコンビニエンスストア。深夜早朝でもお弁当や食材、新聞、雑誌など、思い立ったらふと買いに出られるのは、大変便利である。飲み物やアイスクリームも買い置きせず、欲しいと思った時に買えば十分である。コンビニとはなだらかなスロープでつながっていて、楽に行き来が可能。
敷地内にある屋根付きの駐輪場は、愛車の保管にぴったり。不在時でも荷物を受け取ることができる宅配ロッカー、ダイヤル錠付きで安心して使うことができるメールボックス、24時間利用が可能なゴミ置き場など、日々の暮らしを支えてくれる共用設備が充実している。
オートロックで管理されたエントランスから、建物内へと入ると、まず目に入るのが、管理人の駐在スペース。また敷地内には防犯カメラや災害用格納庫が用意されているため、万が一の場合への備えも、きちんと考えられている。
猿江恩賜公園(約510m/徒歩7分)。元は江戸時代から続く徳川幕府の貯木場があった場所。その後、明治政府御用達の貯木場へ。1924年に昭和天皇の成婚を記念し、明治政府より東京市に下賜されて公園になった。広場やじゃぶじゃぶ池、貯木場を再現したミニ木蔵など見所がいっぱい! 地元住民の憩いの場として人気だ。
ホームセンター島忠 ・江東猿江店(約500m/徒歩7分)は、インテリアや生活用品なども揃っている。
居酒屋すみよし(約650m/徒歩9分)は、テレビ番組にも登場したことがある地元の名店。深川めしが名物だ。
農園直送の江戸菜メニューや、2時間唐揚げ食べ放題100円企画が大人気の昭和酒場黄金バット(約400m/徒歩5分)。
『題名のない音楽会』の収録も行われるコンサートホール、ティアラ江東(約1000m/徒歩13分)。
住吉メディカルモール(約450m/徒歩6分)は、眼科、内科、耳鼻咽喉科、歯科などが入っている。
記事作成 2017/11/6 山崎恵美
山崎恵美
20代で都内の不動産会社へ入社。戸建・マンション等の居住用賃貸の仲介を手がけながら、不動産実務を習得。仕事を通じて得た知識を元に、執筆活動を行っています。得意なエリアは南西エリア、城西エリア。
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