江戸時代から大名や旗本が住んでいたという山の手の住宅街・新宿区若松町。今回は、「イプセ新宿若松町」というマンションを紹介するということで、都営大江戸線の牛込柳町駅に降り立った。この牛込という名前は、現在では新宿区の地域名として知られているが、住所としては残っていない。新宿区の神楽坂、早稲田、市ヶ谷の一帯をそう呼ぶのだという。「駒場」や「馬込」という地名は馬の牧場があったところとされているが、「牛込」には古くから牛の牧場があり、「乳牛院」という牛の飼育小屋も建てられていた。明治時代になると、新聞縦覧所という施設が設けられ、ホットミルクを一杯頼めば新聞が無料で閲覧できる制度ができたことで、一気に牛乳の需要が増えたという。朝の牛乳というのは、そういうところからもつながり、広がったという話がある。
デザイナーズマンションらしい先鋭的でカラフルな外観は、どこか子供のおもちゃを連想させ、周りの建物のなかでも異彩を放っている。
マンションは道幅が十分な大久保通り沿いにある。ここを下っていくと外苑東通りがあり、川が流れていたという。周辺は広い台地だったというのが分かる光景だ。
牛込柳町駅からの道を歩いていると、坂があって土地が台地上になっているのが分かる。かつて牧場があったことも納得できるような広々とした敷地が広がっている。道路の幅や土地が広く、都心にありながらのんびりとした雰囲気が漂っているのだ。学校や寺院などの横を通り過ぎて、ちょっとした高台のところに辿り着くと、東京女子医大の立派な建物が見えてくる。「イプセ新宿若松町」のマンションはそのすぐ近くにあった。周辺にいくつかの先鋭的なデザインのマンションが立ち並んでいる一画で「イプセ新宿若松町」の建物は、その中でも異彩を放っていた。
エントランスは植栽によって彩られ、シンプルなデザインでまとめられている。ここだけが別空間のような佇まいとなっている。
まるでモンドリアンの抽象絵画のような直線的なデザインが施された建物は、外観がぼんやりと浮かび上がっているようにも見える。こんな建物が明治時代の牧場に現れたら、さぞかし当時の人は驚いただろう。どこからか巨人がやってきて色とりどりのブロックを組み立てたと想像するかもしれない。
エントランスはシンプルだが高級感のある佇まいで、上質な雰囲気のエレベーターホールへと続いている。鍵で認証させるオートロックとエレベーターが設置されており、セキュリティはしっかりと対処している。また共用部では、駐車場と駐輪場が完備されており、ゴミ置き場も設置されている。
マンションの裏手は公園となっており、多くの子供と母親たちで賑わいを見せている。小さいながらも落ち着いてくつろげる公園だ。
デザイナーズマンションは、使い勝手が悪いというのが、よく言われることだが「イプセ新宿若松町」はゴミ置き場や駐輪場には別の入口を設置して、セキュリティと移動距離の短さを両立したり、帰宅したとき、スムーズに集合ポストに向かえるような位置に設置するなど、デザインの部分だけでなく、実用性についても十分に考慮されているところが特徴だ。
マンションの裏手に回ってみると公園が広がり、たくさんの子供と母親たちがくつろいでいた。周辺はどこも余裕をもっていろいろなものが建てられていて、子供も過ごしやすい土地だと思うのかもしれない。牛を育てていた土地が、今は子供をのびのびと育てるのに適した環境になっているようだ。牛込が住みやすい土地だということは実際に訪れてみてよく分かったことだった。
物件名称 | イプセ新宿若松町MAP | 所在地 | 東京都新宿区若松町6丁目11 |
---|---|---|---|
賃料 | --- 円 | 交通 | 都営大江戸線「牛込柳町」駅徒歩4分 |
間取 | 1LDK,1K,1SLDK | 専有面積 | --- |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上14階 | 築年月 | 2007/01 |
総戸数 | 97戸 | 管理人 | |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
入口は鍵で認証させるオートロックとエレベーターを完備しているため、二重のセキュリティとなっている。最初の入口を通れたとしても鍵がないとエレベーターを動かすことができない。
集合ポストと宅配ロッカーを完備しているため、再配達の煩わしい作業も行わなくて済む。共用部分は、自転車置き場やゴミ集積場も完備。外観のデザインだけでなく、住人の使い勝手も十分に考慮されている。
マンションの裏手すぐのところには東京女子医科大学病院の総合外来センター(100m/徒歩2分)がある。緊急の治療が必要な人に対し、救急外来でも診療してもらえるため、万が一のときに安心だ。緊急のとき以外は予約が必要になるので、すぐ近くにあるといっても早めの予約が必要。広大な敷地に大学と大学病院があるため、多くの人が訪れる。ここの東側には成城高等学校があり、マンションの周りは学校と病院、寺院に囲まれている環境となっている。
都営大江戸線の牛込柳町駅(250m/徒歩4分)の西口を出ると大久保通りが伸びており、交通の便は良い。
江戸時代に紀州徳川家の附家老水野家の屋敷があったことから水野原通り(50m/徒歩1分)とされている。
大乗山経王寺(300m/徒歩4分)は牛込柳町駅の駅からすぐのビルの間にある。山の手七福神.大黒天を祀っている。
スーパーのライフ若松河田駅前店(300m/徒歩4分)もすぐ近くにあり、営業時間はAM9時30分~夜の0時までなので便利に使える。
牛込若松町郵便局(50m/徒歩1分)が至近にあるのも嬉しいところ。営業時間はAM9時~PM5時。
記事作成 2017/6/19 清水学
清水 学
飲み歩きとジョギングにはまって約10年。静かで楽しく過ごせる環境や、ゆったりくつろげる部屋があるなら引越しも考え中です。自分の今後のことも念頭にしっかりとレポートしていきます。
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