2月初旬、新宿御苑の傍にあるマンション「ザ・パークハウス新宿御苑」の取材に出かけた。新宿御苑と言えば、国内だけではなく、今や世界中からも観光客がやって来る東京の著名な観光地の一つだ。そんな新宿御苑に里帰りグルメと呼ばれる食べ物があることをご存じだろうか。内藤とうがらし、内藤かぼちゃと呼ばれる野菜たちだ。内藤とはいったい、何だろうか?
「エコハウスレストランゆりのき」(約300m/徒歩4分)ここで江戸東京野菜を使ったお菓子や料理を食べることが出来る。
ザ・パークハウス新宿御苑外観 腰丈くらいの高さに切った石材と、外構の常緑樹の組み合わせが美しい。
内藤とは、徳川家康の家臣だった内藤清成のことだ。実は内藤家の屋敷があった敷地をそのまま公園とし、新宿御苑となったという。家康から領地をもらうときには、「馬を走らせて回れるだけの土地を授ける」と云われたそうだ。そのため、馬が倒れるまでの四谷・代々木・千駄ヶ谷・大久保の広大な地を受け取ったというから、よほど功績があったに違いない。
江戸時代の頃の大名は、自分の屋敷内に畑を設けて、地物の野菜を栽培していた。つまり自給自足するのが一般的な時代だったわけだ。こちらの内藤の屋敷でも農作物を作っていたが、屋敷で食べきれず余った分を販売していたという。その折、特に評判になったのが「とうがらし」と「かぼちゃ」だった。江戸を旅する人たちの口コミで新宿の野菜は美味しいと評判、またたくまに世間に広まった。
その評判とともに周辺の農家にもそれら野菜の種が伝わり、内藤屋敷のある新宿近郊の農村地帯で、とうがらしが栽培されるようになり、とうがらしとかぼちゃはこの地域の名産品となった。新宿御苑がルーツの名産品が、現在、江戸東京野菜の『内藤とうがらし』『内藤かぼちゃ』と呼ばれて、市場にも出回るようになったというわけだ。新宿御苑の中にある「レストランゆりのき」では、内藤とうがらしで味付けをしたシカ肉に、新宿御苑と縁の深い野菜の付け合わせと、江戸東京野菜を使ったデザートをセットにした『里帰りシカ肉カレーセット(デザート・ドリンク付き)』などのランチを楽しめる。文字通り、こうして野菜たちは新宿御苑に里帰りをしたというわけだ。
側面外観 光を十分受けられるよう、採光部は広くとられている。
新宿御苑の新宿口に程近い場所に建つのは、「ザ・パークハウス新宿御苑」だ。新宿御苑と道一本を隔てて建つ。外観のガラス面が輝き、凛々しい姿で御苑に面して建っている様は、まさにザ・パークハウスと呼ぶに相応しい。窓から多くの光を取り込めるよう、設計されている。
また防犯性の高さにも注目したい。オートロックのモニター付きインターフォンが設置されているため、訪問先が解錠しなければその先へは進めない仕組みだ。そして外から中は、壁やパーテーションなどのデザインの工夫から、ほとんど見えにくく、隙が無い。
エントランスロビーには、御苑の森に面して座り心地の良さそうなソファが用意され、植栽の木々の間から差し込む柔らかい日差しを受けていると、時間を忘れて寛ぎたくなる。外構の樹々は、低層階の部屋のプライバシーを守ることも目的とされているが、実は新宿御苑とのリエゾンとでも言おうか、公園の延長にあるようなイメージを演出しているのだ。その狙いは悔しいかな、見事に的中したと言える。
ロビーエントランスは、静寂に包まれた落ち着いた空間だ。
「ザ・パークハウス新宿御苑」の取材からの帰り道、私も新宿御苑のレストハウスに寄って、売店で「内藤とうがらしクレープ」を買って食してみた。クレープなので、甘くて美味しいのは初めから分かっているが、驚いたのは後味だ。食べ終わった後のほろ苦さがなんとも心地よい。とうがらしとクレープ、なんとなくマッチしそうもない食べ物だが、実に相性の良いお菓子だった。帰り道、スマホで検索してみると、とうがらしだけではなく、イチゴも新宿御苑がルーツなのだという。現在、日本に出回っているイチゴの原種ともいえるイチゴも、内藤の屋敷で栽培したものだそうだ。世の中、まだまだ知らないことが多すぎる。
物件名称 | ザ・パークハウス 新宿御苑MAP | 所在地 | 東京都東京都新宿区新宿2丁目115 |
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賃料 | --- 円 | 交通 | 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅徒歩1分 |
間取 | 2LDK | 専有面積 | --- |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上14階 | 築年月 | 2017/09 |
総戸数 | 52戸 | 管理人 | |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
メインエントランスにはオートロックが設置され、館内防犯カメラと合わせてセキュリティ対策を強化している。また、エントランス正面には有人の受付があり、人の目でも同時に訪問者をチェックしている。駐輪場やゴミ置き場の扉も、中が見えないよう工夫がされている。住人専用のキーが無ければ、扉が開かない仕組み。
メインエントランスや裏口(サブエントランス)周辺には、常緑樹が植えられており、外から中を直接見ることが出来ないよう配慮されている。住人のプライバシーに配慮するとともに、防犯対策をしっかりと検討した構造だ。
外観はスタイリッシュで、光を多く取り込めるようにデザインされている。特に建物の角部分からも十分な光が得られるよう、大きなガラス窓が角にデザインされているところが、優れている。採光性を意識した造りだ。
物件の周辺には、新宿通りに面して沢山のカフェが集中している。ちょっとカフェで一息つきながら、これからの仕事の中身を詰めたり、誰かと待ち合わせなどするにはぴったりなお洒落なカフェが多くある。これほど多様なカフェに囲まれた物件も珍しい。
「ニュウマン」(約500m/徒歩7分)2016年に新宿駅に誕生した新商業施設。コンセプトは、“女性が輝き続けることができる経験と価値を提供する”こと。ファッションにとどまらず、体験などからのインスピレーションを受け、新しい自分の生き方を発見できる場所となることを目指している。
地下鉄丸ノ内線「新宿御苑前駅」(約30m/徒歩1分)殆ど駅直結と言えるような距離にある便利な最寄り駅。
「新宿一郵便局」(約100m/徒歩2分)郵便だけでなくATMの利用などにも便利。
「新宿御苑」(約40m/徒歩1分)四季を通して植物園や薔薇園など、リピーターがやってくるほどの緑がいっぱい。
「新宿丸井アネックス」(約300m/徒歩4分)ファッションとレストラン街があり、子供も楽しめる複合ビル。
「ルミネ2新宿」(約500m/徒歩7分)ファッションと飲食を楽しむための、JR新宿駅に直結した便利な商業施設。
記事作成 2018/2/6 岡田和彦