いつの時代も「丸の内で働く」ことは、ある種のステータスである。学生時代に早々に落ちこぼれてしまった僕にはまったく縁のない話だったが、やはり仲間内には「丸の内エリート」を目指すものが少なからずいた。
戦後復興の象徴ともいえる「地下鉄丸の内線」は、丸の内周辺で働く人々を郊外から運ぶことを目的として敷設された。開業当初、丸の内線の時計回り終点は、荻窪ではなく、現在の方南支線にある中野富士見町駅だったという。その証拠に車両基地が中野富士見町の先に整備され、昭和37年には線路も方南町駅まで延長された。丸の内線は環七の内側をホームタウンとする人々を丸の内へ運ぶために計画された交通手段だったわけだ。
新緑の香り漂う季節、三井不動産レジデンシャルリースさんにご協力いただき、エリートのホームタウン「方南町」にある単身者向けレジデンスを取材した。2008年の竣工の「パークアクシス方南町」は、その後、物件を取り巻く二つの環境整備により価値を倍増させることになった珍しいレジデンスである。
丸の内線車両基地。開業当時は中野富士見町が終点だったことを物語る。
中野区弥生町6丁目に大規模な公園整備の計画が進められている。
「パークアクシス方南町」の北側、方南通りをはさんだ弥生町に広大な敷地が広がっている。中野区は、かつて公務員宿舎だったこの土地を買収し、10,000平米にも及ぶ公園「(仮称)弥生町六丁目公園」の新設を計画している。区の都市計画によれば、平成30年度供用開始を目標に目下整備中とのこと。完成すれば、中野区を代表する公園が「パークアクシス方南町」の目の前に広がることになる。全国に100棟余りを展開する三井不動産のマンションブランド「パークアクシス」ではあるが、これほどまでにパーク(公園)に恵まれた物件があるだろうか。
東京メトロ丸の内線。多摩エリアの人口が増えると同時に方南町は「支線」扱いされるようになった。
二つ目は、前述した丸の内線に関係する。多摩エリアの人口が増えたことから、丸の内線はJR中央線に荻窪駅で連絡し混雑する都心交通のバイパス機能を持つようになった。方南町を含む中野坂上以西の路線は、本線の座を譲り、半世紀もの間、中野坂上と方南町のピストン運行を行う支線になり下がっていた。2017年、その方南支線が大きく変わる。方南支線から池袋方面へ直通運転が開始されたからである。これに伴って、ホームの長さが短く3両編成のみの停車しかできなかった方南町駅では拡張工事が進み、2019年をめどに6両編成の車両も乗り入れが可能になる見込みだ。
環状線7号(通称「環七」)写真右手奥に見える工事中のビルに方南町駅の新しい出入口が設けられる予定である。
方南支線の本線乗り入れ、そして方南町駅の拡張工事。エリートのホームタウン「方南町」がますます便利になる中、新設される大規模公園により、暮らす人々の心を豊かに満たす住環境が整う。
「パークアクシス方南町」はさらにその魅力を増す。
物件名称 | パークアクシス方南町MAP | 所在地 | 東京都中野区南台5丁目25-6 |
---|---|---|---|
賃料 | --- 円 | 交通 | 東京メトロ方南支線「方南町」駅徒歩4分 |
間取 | 1LDK,1K | 専有面積 | --- |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上10階地下0階 | 築年月 | 2008/07 |
総戸数 | 31戸 | 管理人 | 巡回 |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
アーケードを歩けば焼き立てパンの香ばしい匂い。その横でお惣菜の量り売り。路地に入ると電気屋に本屋さん。小売店がひしめく商店街の中に、スーパーマーケット、ホームセンターや衣料の大型店が突如現れる。生活に必要なものはたいてい揃ってしまうすごい街。
方南町に住む人々の「足」は東京メトロ丸の内線だけではない。目の前の方南通りを東に向かえば新宿駅(約4km)。南北に走る環七通りは首都高に接続し、羽田空港やお台場に向かうのに使い勝手が良い。方南町の地理的な魅力を引き出すべく、車(全5台)やバイク(全11台)、自転車(全33台)置き場を充実させた「パークアクシス方南町」、よくわかっている。
方南町駅2番出口(約300m/徒歩4分) 東京メトロ丸の内線方南支線の終点。昭和37年開業の古い駅で、エレベータがない。運が良ければ「ベビーカーおろすんジャー」と名乗る戦隊もののヒーローに扮した有志がどこからともなく現れ、ベビーカーや大きな荷物の上げ下ろしを手伝ってくれる。現在、方南町駅は6両編成の車両乗り入れのための拡張工事が進む。これに伴い、環七通り沿いにエレベーターが整備された新しい出入口が設けられる予定である。
方南銀座(約300m/徒歩4分) 方南通り沿いにアーケードが続く。生活の専門店から飲食、お惣菜まで味のある商店が軒を連ねる。
神田川(約140m/徒歩2分) 栄橋から北を望む。春になれば神田川に垂れた桜の枝が一面淡く染まる。
環七通り(約500m/徒歩7分) 東京を一周する大動脈とも呼べる一般道路。路線バスも多数走る。
HOME’S島忠(約100m/徒歩2分) 家具や生活雑貨を扱うホームセンター。
サミット中野南台店(約210m/徒歩3分) 営業時間9時から23時まで。大型スーパー至近はうれしい。
記事作成 2017/5/30 佐々木直樹
佐々木直樹
田舎の生まれですが、東京で暮らすようになって20年が過ぎました。先日、インターネットで「そばを打ちたくなったら、おじさんだ。」という記事を見つけて、なんともいえない焦燥感を覚えました。タワーレジデンスが大好物、鋭い視点で不動産を斬ります!
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