渋谷という街をイメージするとき、センター街や道玄坂、宇田川町などの繁華街を思い浮かべる人が多いと思う。そのエリアは若者が集まるショップや施設が軒を連ね、JR渋谷駅の西口が中心になっている。様々な店がひしめき合って、雑然とした印象だ。
それに比べるとJR渋谷駅の東口は、西口とは様相が違っている。店がいくぶんゆったりしているように見え、まっすぐに伸びた宮益坂が渋谷の街をすっきりと見せている。道玄坂とは違い、坂から通り全体を見渡せるため、美しく見えるのだ。実際に、昔はここから富士山が見られたため、「富士見坂」と呼ばれていた。
渋谷から青山通りへとつながる道が宮益坂。坂下に東横デパートができるまでは、富士山が見られたため、富士見坂とも呼ばれていた。
宮益坂沿いに様々な店が続くなか、突如現れる宮益御嶽神社(350m/徒歩5分)。宮益坂の名前は神社の御岳権現(中宮)のご利益にあやかって名付けられた。
宮益坂は、相模の大山阿夫利神社につながる参拝路である大山街道の一部だった。そのため、多くの参拝者が足を運び、富士山が見えるこの坂で足を止めて、ひと休みしたことから茶店ができて栄えたという。坂の途中には「宮益坂」と名付けられるきっかけとなった宮益御嶽神社がある。ここは松尾芭蕉も通ったとされ、境内には「眼にかかる 時や殊更 五月富士」という芭蕉晩年の作品である句碑が立っている。
そんなことを考えながら宮益坂を坂下から見てみると、石畳が敷き詰められた坂道には、どこか風情も感じさせる。450mほど続く坂道は、どこかのんびりとした雰囲気で、坂の両側には多くの店が並ぶ。ダイニングバーやカフェ、ファーストフード、居酒屋、コンビニ、銀行、郵便局などがあり、この坂道だけでほとんどのものを揃えることができるほどだ。
パークアクシス渋谷のエントランスはシンプルですっきりとしたデザインでまとめられている。
坂を上り切ると青山通りと合流する宮益坂坂上の交差点がある。ここまで辿り着いて、宮益坂が表参道に続く青山通りの延長線上に位置しているため、どこか落ち着いた雰囲気を感じさせていることに気づく。そして、交差点を左折した一画に「パークアクシス渋谷」があった。ここまで来ると、渋谷から数分の場所にあるとは思えないほど、静けさに包まれている。周りはキューピーをはじめとした企業ビルが並んでおり、マンションがあるのが珍しいくらいだ。
銘板はグレーの壁に刻まれている。外観と同様に無駄な装飾を廃し、すっきりと見せることを重視している。
パークアクシス渋谷の外観は、グレーですっきりとしたデザインでまとめられ、とてもシンプルな印象。オートロックを解錠して中に入ると、コンクリート打ちっぱなしの内装と、鉄骨が剥き出しのデザインが目に入った。装飾を排除し、できるだけシンプルなモノトーンのデザインに徹し、それでも、洗練された印象を与えるデザインとして仕上げている。このイメージは、渋谷駅の東口ではなく、西口の宮益坂方面にあるのが、とてもふさわしく思えた。渋谷という街で、大人が落ち着いて暮らすためのつくりともいえるだろう。
渋谷の喧騒から少し距離を置いた場所に位置するパークアクシス渋谷は、青山通りの落ち着いた雰囲気を感じながら優雅な暮らしを満喫できるマンションだ。
物件名称 | パークアクシス渋谷MAP | 所在地 | 東京都渋谷区渋谷1丁目4-7 |
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賃料 | --- 円 | 交通 | 東京メトロ銀座線「渋谷」駅徒歩6分 |
間取 | 1LDK,1R | 専有面積 | --- |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上10階 | 築年月 | 2013/04 |
総戸数 | 管理人 | 巡回 | |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
マンションを出て美竹通り沿いに西へ下っていくと、明治通りと交差するところでタワーレコード(500m/徒歩7分)や宮下公園(400m/徒歩5分)が見える。渋谷区役所(250m/徒歩4分)も近く、渋谷駅の至近で暮らしていることを実感できる場所だ。
剥き出しの鉄骨やコンクリート打ちっぱなしの内装は、インパクト十分。エレベーターや階段のデザインの計算された武骨さは、逆にお洒落な雰囲気を醸し出している。内装は全体的にモノトーン調で統一されており、とても印象的だ。
マンションのすぐ横にあるパン・オ・スリール(30m/徒歩1分)は、「森の酵母」という名前が付けられた通り、木々のデザインが施されたお洒落な外観が目印。北海道産小麦粉と天然酵母を使って丁寧に作られたパンは、とても評判が良い。手作りにこだわり、店内にあるカフェスペースでは、焼き立てのパンを味わうことができる。店内はいつもパン好きな人々で賑わっている。
東急百貨店(750m/徒歩10分)の地下食品売り場の東横のれん街は、品揃えが良く、美味しいものがたくさんある。今半のすき焼き肉や鶴屋吉信の和菓子、串処 匠 鳥麻の「いわいどり」などは、ぜひ一度味わって欲しい。
本格的なコーヒーが楽しめる、大人向けの店、茶亭羽當(280m/徒歩4分)。日本でも大きな話題となった「ブルーボトル・コーヒー」の創業者であるジェームス・フリーマン氏も絶賛したことでも知られる。
美竹通り沿いに西へ進んだ明治通りとの交差点にあるココチ(330m/徒歩5分)。ファッション、レストラン、フィットネスジム、映画館、音楽教室までが入ったショッピングモール。「心地」良さがコンセプト。
メジャーではないが、良質な作品を流すことで知られる映画館・シアター・イメージフォーラム(350m/徒歩5分)。映画館まで歩いて行けるというのは嬉しい。
渋谷郵便局とローソンの入ったビル(320m/徒歩4分)が宮益坂沿いにある。郵便窓口は平日21時まで、ATMは23時55分まで利用できるので重宝する。
記事作成 2017/7/27 清水学
清水 学
飲み歩きとジョギングにはまって約10年。静かで楽しく過ごせる環境や、ゆったりくつろげる部屋があるなら引越しも考え中です。自分の今後のことも念頭にしっかりとレポートしていきます。
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