朝起きて、前日までの雨が嘘のようにカラリと晴れていて安心した。今日の目的地は臨海エリアと聞いていたため、曇天では景色の魅力も、私の高揚感も半減するところだったからだ。りんかい線に乗り、最寄り駅の天王洲アイル駅へ向かった。
今回取材する物件は、東品川三丁目にあるパークキューブ東品川だ。
パークキューブは三井不動産レジデンシャルが手掛ける高級賃貸マンションシリーズの一つである。このシリーズは、三井不動産レジデンシャルが分譲マンションで長年培ってきたノウハウを凝縮した、PAX-M(パークアクシス・品質マネジメントマニュアル)と呼ばれるマニュアルに沿って管理されているため、クオリティも折り紙付きだ。
エリアにも建物にも期待が膨らむ案件である。
アイボリーの外壁が建物全体を柔らかい印象に仕上げている。外から見えるガラス窓の割合が少ないのも理由の一つだろう
マンション側面の歩道も緑で縁取られている。
東品川という場所は若い土地だ。というのも、この場所は戦前は存在していない。1939年、第二次世界大戦が勃発した年に完成した埋立地で、いわゆる臨海エリアと称される土地だ。そして、臨海エリアと言えば真っ先に思い浮かぶ「豊洲」「お台場」「有明」よりも成り立ちが新しい。
ところで、あなたは臨海エリアと言われたらどのようなイメージを持つだろうか。私なら、もとの自然の地形が無いことから、平坦で、かつ綺麗に整備された近未来のような姿を思い描く。実際に最寄り駅を降りた時に見た風景はぴったりと当てはまった。東品川がそんな私のイメージ通りの街並みになるきっかけと言ったら、りんかい線の開通を挙げざるを得ない。
東品川周辺が誕生して間もない頃の地図。これより以前は海だった。(今昔マップ on the web)
最寄り駅である、品川シーサイド駅と天王洲アイル駅がりんかい線の駅として開業したのは2001年~2002年にかけてだ。もう15年も経つのか、と数字にすると時の流れを感じるが当時の出来事を思い返すとそこまで昔ではないような気もしてくる。小泉内閣発足、東京ディズニーシー開園、ソルトレイクシティオリンピック、ハリーポッターと賢者の石がベストセラー。ハリー・ポッターの映画の主演を務めたダニエル・ラドクリフがあんなに大きく成長してしまったのだから最近とは言えないかもしれない…。閑話休題。
もともと、品川シーサイド駅の場所では1992年頃からオフィスビルや商業施設の進出が計画されては頓挫しを、2度に渡り繰り返していた。それがついに2002年、新駅開業に合わせて品川シーサイドフォレストが誕生し、同時に品川シーサイド駅が開業したのだ。これを皮切りに、東品川の辺りは発展してきた。それを裏付けるように、品川区の人口増加の推移を見てみると、東品川のあたりは2000年から2005年にかけて内陸側(南品川や西品川のあたり)と比べて人口の増加が目に見えて変化している。
パークキューブ東品川が完成したのは2007年。徐々に人が増え、発展していく街に寄り添うように誕生したように思えた。
パークアクシスのロゴマークとデザインが統一されたパークキューブ。高いクオリティの住環境を提供するという三井不動産レジデンシャルの意志が見えてくる。
パークキューブ東品川は地上15階建て、鉄筋コンクリート造のマンションだ。階建てこそパークキューブシリーズの中では平均的だが、総戸数201戸という数字は上位に分類される。人口が増える傾向にあった東品川にこれだけの戸数を持って建てられたのも、街の発展に沿っていると思わずにいられない。そして各戸の間取りの内訳だが、1LDKの部屋が全体の約65%を占めている。この他には1R・1K・1DK・2LDKが用意されていて、単身者向けの構成だ。しかしながら、どの間取りも専有面積が40㎡以上と、広い部屋が提供されている。単身者でも広い部屋が好まれるようになってきた時代の変化を汲み取っているのではないだろうか。そこで思い出すのが、パークアクシス・品質マネジメントマニュアルだ。このマニュアルは、毎年実施されるお客様アンケートの調査結果を元に刷新されていく成長するマニュアルなのだ。このマニュアルを元に管理されているということは、その時々の入居者のわがままという名のこだわりを反映した、新しい住環境を提供できていると言えるのではないだろうか。
パークキューブ東品川は、街の成長と、入居者の好みの変化に合わせて生まれた住居なのだ。
物件名称 | パークキューブ東品川MAP | 所在地 | 東京都品川区東品川3丁目11-5 |
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賃料 | 165,000 円~179,000 円 | 交通 | 東京臨海高速鉄道「天王洲アイル」駅徒歩7分 |
間取 | 1SLDK,2LDK,1LDK,1R,1K | 専有面積 | 51.66㎡~52.12㎡ |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上15階 | 築年月 | 2007/03 |
総戸数 | 201戸 | 管理人 | 日勤 |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
マンションのエントランスは、設計者のセンスが光るポイントだと思っている。パークキューブ東品川のエントランスホールは白を基調とした内装に、インテリアで差し込まれた鮮やかな青が映える。エントランスホールを抜けた先のほんの僅かなスペースにも植物が植えられていて、設計者の気配りが感じられる。
共用設備を見て回ると、欲しいと思っていたところへ先回りされるように用意されていた。宅配ボックスは、日中の仕事で時間の融通がきかない社会人にとっては強い味方だ。機械式駐車場は平置きよりも他人の手が触れにくいため、愛車を預ける先として信頼できる。1階のゴミ置き場に通じる通路は、フェンスで仕切られた内側にあるため、敷地の外に出なくて済む。夜でも安心だ。
東品川海上公園(徒歩1分/100m)パークキューブ東品川の目の前にある公園。海上公園という名の通り、潮の香りが漂ってくる。内陸育ち私には、海の匂いは夏特有のものだ。桜吹雪と一緒に感じることになり、不思議な気持ちになった。
シートを広げて昼食を取る会社員のグループ、のんびりと散歩をする老夫婦、桜の木の下でポーズをとる娘を写真に収める母親。ほんの少し歩くだけでも、この公園が周辺の住民の憩いの場になっていることを実感できる。
天王洲アイル駅(徒歩10分/800m)東京モノレールとりんかい線の2沿線が利用できる
ファミリーマート東品川三丁目店(徒歩4分/350m)他にもセブンイレブンやローソンも徒歩5分圏内にある
警視庁品川警察署(徒歩6分/500m)幼稚園・小学校・中学校・高校が揃うため子供が多い地域。見守ってもらえる安心感がある。
品川シーサイドフォレスト(徒歩9分/700m)品川シーサイド駅直結の複合施設
イオン品川シーサイド店(徒歩9分/700m)品川シーサイドフォレストに隣接する。これだけ大きければ日用品はまず困らない。
記事作成 2017/4/12 内田麻衣
内田 麻衣
燃費が悪く、よくお腹が空く。休憩と称して喫茶店に入ったり買い食いが好き。周辺環境の飲食店は最重要チェックポイント。マンションだけでなく、住宅展示場にも興味津々。
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