もう15年ほどになるだろうか。荻窪には、古くから友人Tが住んでいる。金曜日の夜は、仲間たちが荻窪中華そばの「春木屋」に集合して、そこでビールを一杯ひっかけてから、駅前のカラオケ屋でストレス解消をしたものだ。春木屋の中華そばはいわゆるラーメンとは違う。麺は昔ながらの中華そばで、魚介系のたれが自慢、リピーターが多く行列が出来るほどの盛況ぶり。東京でも他に先駆けて中華そばブームに火をつけたことでも知られている。
週末毎に店に通うようになって、実は、近くに住む映画監督や作家が常連客として来ていることを知った。確かに昭和の初期から、与謝野晶子、井伏鱒二、太宰治、それに棟方志功などそうそうたる文化人たちが荻窪に別荘を構えて創作活動をしている。友人Tも何を隠そう作家になりたくて、様々な創作活動をしているが、今のところは鳴かず飛ばずである。荻窪に居を構えれば、いつの日か大物作家になれるとでも思っているのだろうか。それほど、荻窪は文化人にとっては憧れの街なのだ。そんな荻窪の町に、今回、取材をする建物が建っている。
中華そばの「春木屋」(約400m/徒歩5分)昭和24年創業。魚介だしと鶏がらのスープが人気。
パークハイム荻窪外観 建物右側には、駐車場の入り口がある。
パークハイム荻窪は、JR中央本線荻窪駅から徒歩6分、閑静な住宅地に建つ。駅に近いということもあり、繁華街の賑やかさを想像していた私だったが、実に穏やかな住環境だ。外観の印象は、薄いグレー色で周辺の環境にも良く馴染むマンションだ。手入れが行き届いた植栽と良くマッチしていて、建物全体からは清楚なイメージが感じられた。
建物には、管理人が在駐して人の目で不審者の侵入を未然に防ぐ他、オートロックや防犯カメラが備えられた機械による監視で、しっかりとしたセキュリティ対策が施されている。セールスなどに対応する必要がなく、女性の一人暮らしでも安心だ。中に入ると、「風の肖像」という作品名の氷のようなオブジェが出迎えてくれた。外は33度を超す真夏日だったせいもあり、まるで氷柱のようなオブジェにしばし時間を忘れて涼を感じた。エントランスから各住戸へと続くロビーは、清掃がなされていて、日々の管理の良さを物語っていた。明るい建物から感じる好印象。この気品が、暮らしを豊かに彩ってくれそうだ。
車寄せのあるメインエントランス。雨の日には乗降に便利。
荻窪の地名の由来は、昔この地を訪れた旅人が、周辺に自生していた荻を刈って草堂をつくり、そこに観音像を置いて荻堂と名付けたためだという。また周辺地形が窪地だったことから、その二つが合わさり、荻窪と呼ばれるようになった。荻堂は、現在、荻窪駅前にほど近い場所で、慈雲山荻寺光明院というお寺になっている。お寺のすぐ傍には環状八号線が通っており、その通りがお寺の横で深く抉れていた。これが元々の窪地の由来となったのではないかと勝手に推測している。光明寺の境内に入ってみると、落ち着いた時間が流れている。お寺の周辺には散策路が設けられており、緑豊かな植栽に癒される。緑の中には実に見事な松の樹が茂っている。相当な樹齢の松だ。大切に手入れされていることが見て取れた。
すぐ裏には、JR中央線が走っており、今も昔も、旅人はこの荻窪を経由しているんだと感じた。その証拠に、JR中央線の「荻窪駅」のほか、窪駅からは東京メトロ丸ノ内線の利用も可能だ。また路線バスも複数出ており、関東バスと西部バスあわせて37路線のバスが運行している。荻窪はまさに交通網の拠点と言えよう。
涼しい雰囲気を呼ぶアート作品「風の肖像」。
荻窪の繁華街は、端から端まで歩いても30分ほどで見て回れるほどの規模。渋谷や新宿のような人込みが大きすぎて、歩いていて疲れるようなことは無い。程よいコンパクトさが私にとっては心地よく感じる。ここ数年、「並じゃない杉並」とダジャレを使ったキャンペーンで街全体の集客力UPを狙っている。駅に隣接した老舗の商店街「TOWN SEVEN」や「LUMINE」が、食品や生活雑貨を求めるには好都合。駅から続く荻窪駅前商店街で、殆どのものを揃えることが出来る。最近では東京荻窪日帰り温泉「なごみの湯」が人気を博し、自宅の風呂では味わえない開放感に浸る家族連れも多い。
歴史ある街、荻窪。賑やかすぎず、寂しすぎない街のつくりが気に入って、文化人が挙って住んでいた理由がよく分かる。
そんな町の一角にあるパークハイム荻窪で、セキュリティのしっかりとした落ち着いた佇まいの中、穏やかなプライベートライフを満喫してみてはどうだろうか。余談だが、友人Tは荻窪駅前の中華そばをすすりながら、きょうも小説の構想を練っている。
物件名称 | パークハイム荻窪MAP | 所在地 | 東京都杉並区荻窪4丁目28番14号 |
---|---|---|---|
賃料 | --- 円 | 交通 | 中央本線「荻窪」駅徒歩6分 |
間取 | 2LDK,3LDK | 専有面積 | --- |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上7階地下1階 | 築年月 | 1984/03 |
総戸数 | 31戸 | 管理人 | 通勤 |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
エントランスに入ると、オートロックがあり、行先を告げて、訪問先からロックが解除されなければ内扉は開かない。また訪問者は受付の管理人が逐一チェックしているため、セールスや不審者の侵入を事前にシャットアウト。防犯カメラが施設内に複数設置されているため、セキュリティ対策はしっかりしている。
建物正面には、電動シャッター式の扉のある住人専用の駐車場が控えている。防犯カメラの設置された駐車場には、住人以外は外から入ることはできない仕組みだ。また雨の日などに便利な、車寄せがエントランスに付いているため、乗り降り濡れることがなく、大変便利だ。
荻窪駅には、JRと地下鉄の鉄道駅以外に、37もの路線を走るバスの発着所がある。高円寺や阿佐ヶ谷方面の他、新宿にもアクセスしやすい。また周辺には幹線道路も充実しており、青梅街道や環状八号線にもほど近いため、車を利用しての移動にも便利だ。
慈雲山荻寺光明院(約600m/徒歩8分)荻窪の地名の由来になった、荻堂があったとされるお寺。広い敷地にある松は、見事な枝ぶりだ。
JR中央線「荻窪駅」(約450m/徒歩6分)
東京荻窪日帰り温泉「なごみの湯」(約300m/徒歩4分)天然温泉とサウナ、スパ、お食事処などがセットになったサービスを提供している。
「LUMINE」荻窪店(約100m/徒歩2分)カフェや地下には食品街も入ったファッションビル。
1946年から街の旗艦マーケットとして荻窪駅前に建つ「TOWN SEVEN」。8階建で、薬局や飲食店などが入っている。
「まいばすけっと」荻窪南店(約80m/徒歩1分)
記事作成 2017/7/21 岡田和彦