上京する前の学生時代、雑誌などの影響で赤坂という場所に強い憧れがあった。銀座や渋谷、六本木にも同じような思いがあったが赤坂は特別だった。「赤坂プリンスホテル」に宿泊するのが東京でのひとつのステータスだと考えていた時期があったからだ。地位の高い人が赤坂で大人の楽しみを満喫するのは、とても格好良いことだと思っていた。
実際、ひと昔前の赤坂は銀座と並ぶ高級繁華街として知られていた。高級料亭やナイトクラブ、キャバレーなどが集まっていて、欧米諸国の企業や大使館の駐在員、スチュワーデスが宿泊するホテルもあり、特別な賑わいがあったのだ。
ブラウンとホワイトのカラーでまとめられた外観は、シックなデザインで好感が持てる。
エントランスはシルバーの扉と大型のガラスで洗練された様相。しっかりと清掃もされており、中に入るのが楽しみになる。
今では昔ほどの高級繁華街の様相はないが、TBS放送センターが近く、赤坂サカスを中心とした街づくりによって、過ごしやすい身近な街となっているのが、最近の赤坂の印象だ。そんな赤坂の7丁目にある「パークルージュ赤坂檜町」が今回訪れるマンションだ。赤坂檜町とは、昔の町名で、この周辺は長州藩の毛利家の屋敷があり、檜が多く使われていたため、「檜屋敷」と呼ばれていたのが由来。毛利家というと戦国時代に中国地方で大きな力を持っていたことで知られているが、東京の真ん中に屋敷を持っていた。その敷地は、現在のミッドタウン周辺にあったという。
写真の赤坂五丁目交差点を乃木坂のほうに向かい、赤坂小前交差点を右折したところにマンションがある。
パークルージュ赤坂檜町もミッドタウンにほど近い場所に位置している。マンションまでの道のりは分かりやすかった。東京メトロ千代田線の「赤坂駅」を降りて、赤坂通り沿いに進んでいく。通り沿いには、TBS放送センターやレストラン、居酒屋、コンビニなどあらゆる店が賑やかに並んでいる。周囲の店を眺めているだけでも楽しくなってくるほどだ。赤坂五丁目交番前の交差点を過ぎて、さらに西に行くと、店が少なくなり、マンションやオフィスビルが多くなり、赤坂小前の交差点を曲がったところに上品なマンションが見えた。ブラウンとホワイトを基調とした外観はマッシブなイメージで、カラーリングなどにデザインのこだわりを感じさせる。
マンションから南に進んでいくとすぐに東京ミッドタウンに辿り着く。ガーデンやショップがあり、様々な楽しみがある。
目の前に赤坂小学校があり、昼過ぎの時間帯だったため、子供たちの元気な声が聞こえてくる。特に最近では学校の付近は治安がしっかりとしているため、そういう意味では安心できる場所といえるだろう。
エントランスは、大型のガラスとシルバーのカラーで彩られ、都会的なデザインとなっている。床はグレーの品位のあるタイルによって落ち着いた雰囲気でまとめられ、上質感がある。オートロックを抜けて内部に入ると、窓から庭が見えるロビーがあり、来訪者がゆっくりとくつろげるスペースとなっている。
「パークルージュ赤坂檜町」は、周辺の佇まいを含めて、毛利家の檜屋敷から漂う風格をどこかで受け継いでいるような気がしてならない。そんなことを考えながら建物を見上げると、正面を彩るブラウンのカラーのデザインに武骨な趣が感じられる。マンションのデザイナーも現地を見て、きっとインスピレーションを受けたに違いない。土地が持つ、歴史の薫りが漂うようなマンションに住むのは、とても心地良いものだ。
物件名称 | パークルージュ赤坂檜町MAP | 所在地 | 東京都港区赤坂7丁目11-12 |
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賃料 | 101,000 円~340,000 円 | 交通 | 東京メトロ千代田線「赤坂」駅徒歩5分 |
間取 | 1R,1LDK,2LDK,1K | 専有面積 | 25.38㎡~87.68㎡ |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上14階地下1階 | 築年月 | 2005/02 |
総戸数 | 管理人 | 通勤 | |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
エントランスロビーには、ゆったりとくつろげるソファーや円形テーブルなどを備えているため、待ち合わせなどで便利に利用できる。窓からは庭が見られ、落ち着ける場所となっている。
2基のエレベーターを備えており、スムーズに移動できる。また、集合ポストや駐車場なども設置されているため、共用部分を利用することで、便利に暮らせるのは嬉しい。
TBSを中心に様々な施設が集まった「赤坂サカス」(600m/徒歩8分)がすぐ近くにあるため、ぶらりと散歩をするだけでも幸せな気持ちになれる。「桜を咲かす」という意味もある名前通り、敷地内には桜の木が約100本も植えられており、春の名所となっている。敷地内には「赤坂BLITZ」や「TBS赤坂ACTシアター」があり、音楽のライブや演劇の鑑賞もできる。飲食やショッピングができる施設もあり、ここに訪れるだけで、多彩な楽しみ方ができる。
東京メトロ千代田線の赤坂駅(400m/徒歩5分)からマンションまではほぼ真っ直ぐに行くだけなので分かりやすい。
新加坡肉骨茶/シンガポールバクテー(380m/徒歩5分)は、シンガポールの名物料理である本場のパクテーを食べられる店。骨付き豚肉を香辛料などで煮込んだ味わいは、ほかでは体験できない。
赤坂周辺は坂が多く、味わい深い道がたくさんある。三分坂(280m/徒歩4分)は、急坂になっているため通行車賃を銀3分(約100円)増したために名付けられたという。
マンション前には、赤坂小学校(30m/徒歩1分)があり、植栽されたちょっとした庭のようなスペースを備えている。学校からは、時おり子供たちの賑やかな声が聞こえる。
赤坂七郵便局(150m/徒歩2分)は、マンションの裏手のところを少し歩いたところにある。
記事作成 2017/7/13 清水学
清水 学
飲み歩きとジョギングにはまって約10年。静かで楽しく過ごせる環境や、ゆったりくつろげる部屋があるなら引越しも考え中です。自分の今後のことも念頭にしっかりとレポートしていきます。
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