古来より多くの人が暮らし、奥深い文化を形成してきた板橋。既に鎌倉時代には「板橋」の地名があったこともわかっている。江戸時代には五街道の一つ、中山道の宿場町として繁栄した。1603年に徳川家康によって江戸に幕府が開かれると、日本橋を起点とする五街道が整備されたが、そのうちの一つである中山道の第一番目の宿場は板橋に置かれた。その役割とは、大都市江戸の出入り口として、また区域周辺の中心的な場として街を繫栄させることだった。長い歴史と伝統が薫るこの街は、いまも変わらず人々から愛され親しまれている。
「旧中山道の櫓」(約300m/徒歩4分) 災害用の備蓄倉庫として使用している櫓。
ヒューリック板橋外観 重厚な佇まい。入り口にはオートロックが備えられており、強固なセキュリティだ。
街の繁栄は今に至っている。旧中山道の入り口にあたる街-板橋本町は、都心へのアクセスが便利で、住み心地のよいベッドタウンとして知られている。環境をよりよくするため、板橋区では街づくりや暮らし方の啓蒙普及活動にも積極的に乗り出しており、産業と防災を組み合わせた街づくりを推進している。
中山道の発展に合わせて、板橋の基幹産業である精密機器の製造や印刷工場の発展は目覚ましく、製造品出荷額が23区中で1位を記録している。区内就業者の割合も23区中5位と高いのは、働きやすい環境があり、かつ住宅が充実しているためと考えられている。親しみやすいエリアと閑静なエリアが共存した、表情豊かな街並みに魅力を感じた人たちがここに暮らしているわけだ。味わいのある街並みは、なるほど住みやすいに違いない。
地上11階建て。建物の途中から、切り返しで配色が変わっているのが特徴。
私の知人は、板橋区が実施する「エコライフフェア」や「環境なんでも見本市」などを手掛けているのだが、大規模なPRイベントや企画運営を行う中で、板橋区の防災にかける思いは相当強いと語る。板橋区では、東日本大震災の教訓をふまえ、防災計画の改訂が進められており、避難所や消防水利など地域の防災資源の状況がわかる防災マップの整備を進めている。区立小中学校を含む区の施設、約300カ所への緊急地震速報システムを導入するなど、安全確保対策の強化が徹底されている点も板橋区のフットワークの軽いところだろう。
ではなぜ板橋区はこうした防災に力を入れるのか。それはひとえに交通の要衝であるという点を重視しているからだろう。私が板橋を歩いた印象では、高速道路、中山道など、すべてが集中しているのは本町界隈だ。ここには、三田線もJR山手線も集中している。また人の暮らしも交差している。これは私だけの考えかもしれないが、新しいものも古いものも、そして物流も文化も交差する場所、それが板橋本町なのではないだろうか。
採光部分が広くとられており、光を取り込めるように工夫がされている。
2018年2月に竣工した「ヒューリック板橋」は、中山道と環七通りが交差する場所に建つ。頑丈そうな鉄骨造の11階建、まるで城のような戸数99戸の賃貸レジデンスだ。留守でも荷物を受け取れる宅配ボックスを完備し、屋内に駐輪場を用意しているのは、昼夜を問わず都会に暮らす者を意識した造りだ。私が一番驚いたのは、この建物は、外から中の様子が全く見えないこと。これはプライバシーを守るのは勿論のこと、防犯の観点からも極めて重要だ。そして、もう一つは、メインエントランスやサブエントランスなど、出入り口を複数準備する事で、災害時に対応しやすい事だ。
利便性にも、気を配っている。一階部分にはテナントが入る。住人にとっては、自分の住んでいる足元に便利な店舗があることは、極めて大きなメリットとなるだろう。周辺には、旧中山道を中心とした飲食店街が軒を連ねているほか、環七通り沿いにも繁華街が広がっている。勤め帰りで夜遅くなっても、深夜まで開いている店が多いため、重宝するに違いない。防災の意識が高く、暮らしを重視した過ごしやすい板橋の街。それは頑丈な造りで住む人を包み込み安らぎを与えてくれる先進な城、ヒューリック板橋と重なってみえた。
物件名称 | ヒューリック板橋MAP | 所在地 | 東京都板橋区本町36-7 |
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賃料 | --- 円 | 交通 | 都営三田線「板橋本町」駅徒歩1分 |
間取 | 1K | 専有面積 | --- |
構造/階建て | 鉄骨造/地上11階 | 築年月 | 2018/02 |
総戸数 | 99戸 | 管理人 | |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
旧中山道を歩けば、米穀店、和菓子店、鶏肉専門店など老舗が目立つ。散策ルートとしても注目を集めている中山道に足を踏み入れたら、どこまでも辿ってみたくなる。そんな楽しみ方が出来るのも、この物件のメリットだ。
都営地下鉄三田線を使えば、池袋など主要な街まで10分でアクセスできるほか、徒歩1分の停留場からバスに乗れば、高島平方面へも足をのばせる。また首都高速板橋本町のインターチェンジが物件前にあるため、車を使えばよりアクティブに行動範囲も広がる。
旧中山道は、品揃えの豊富な店が多く、また深夜まで開いているため、勤め帰りなどに寄ることが出来る。物件から徒歩5分以内には、中山道や環七通りがあり道沿いでは新鮮な野菜や食品を買い求めることが出来るため、大変便利な立地だ。
「エニタイムフィットネス板橋仲宿店」(約300m/徒歩4分)24時間開いているフィットネスジム。旧中山道に面しているため、深夜でも明るい。板橋本町店では、女性の利用率が高いのが特徴。全世界どこの店舗でも利用することができるため、職場で筋トレがしたい時や旅行先で体を動かしたい時にも使える便利なジム。
「富士見病院」(約200m/徒歩3分)中山道沿いの総合病院。救急医療もあるため、万一の時には頼りになる。
「YUME パーク大和町」(約200m/徒歩3分)緑豊かな小公園。散歩がてら、ちょっと一息にちょうど良い。
「中山道板橋宿上宿」跡石碑 (約300m/徒歩4分) 中山道の跡を今に残す石碑。
「仲宿商店街」(約500m/徒歩7分)米店、履物店など、昔ながらの情緒あふれる店が多い。夕方4時以降は歩行者天国となる。
「板橋」(約600m/徒歩8分)板が張られていたため、板橋の語源になった。橋は今では近代的な防振対策が施されている。
記事作成 2018/2/6 岡田和彦