半蔵門といえば、かつての城主、徳川家康の警護のため、この門の傍に居を構えていた伊賀忍者の末裔、服部半蔵に因んで名付けられたという。半蔵の使命は、城内で何かあった場合に、この門から家康を秘かに連れ出し、門前から続く甲州街道を通って、幕府の天領のある甲府の地へ逃げ延びることだった。緊急事態の時にこそ、この門が使われる。
では、現代では、いったいどんな意味を持っているのか。そして今回取材する物件との関係は?こうなったら、私が独断と偏見で解き明かしていくしかない。
高級レジデンス「ラ・トゥール半蔵門」の外観。
「ラ・トゥール半蔵門」のシックなエントランス。
初夏の風が吹く、とある5月の午後。私は、東京の皇居前に立っていた。皇居の出入り口はいくつかあるが、皇居の西側に位置し、魅力的な名前が付いている門が半蔵門だ。今回取材をするハイグレードレジデンスは、その真正面にあるラ・トゥール半蔵門だ。外観は、茶褐色の石造りで、見た目にも堅牢でがっしりしている印象だ。鋼の様な体をした大男のような、そんなイメージだった。
地震があっても、火災があってもビクともしないような造りだ。それもそのはず、建物下部には免震装置を施した最新の構造を配しており、強い揺れに備えている。365日24時間体制のセキュリティ設備、オートロックやTVインターホンはもちろん、周辺が皇居や大使館のあるエリアということもあり、街全体の治安も良好で、住む人に安全安心を提供できる建物だ。まるで、隙がない用心棒のような頼れる男=ラ・トゥール半蔵門さん、といったところか。
建物の1階~11階までがオフィスやテナントが入っており、12階以上がレジデンス部分となっていた。共用空間、住居空間にはゆとりを持たせた設計で、テナント用とは別にエントランスが設けてあり、フロントはホテルのようにコンシェルジュが駐在して24時間体制のセキュリティを敷いている。
デザイン面でも、ラ・トゥールシリーズらしく高級感に溢れている。安定感のある外観や、ゆったりした設計のロビーホール、大理石でデザインされたエントランス周辺は、さすが、ラ・トゥールシリーズ。高い快適性と細やかな配慮に満ちた高級レジデンスだ。
半蔵門 堀を隔てて、緑の中に小さな門が見える。(約40m/徒歩1分)
もし、私が侵入者だったとしたら、門のどこからなら潜入できるか。そんな馬鹿なことを考えながら、現在の半蔵門の堀に沿って歩いてみた。堀沿いには千鳥ヶ淵公園があり、昼食を広げるサラリーマンや、ランニングで汗を流す人たちで賑わっている。堀の淵には丈が伸びている草が茂ってはいるものの、半蔵門そのものへは近づけそうもない。
意外に知らない人が多いが、皇居はかつての江戸城跡だ。地下鉄は皇居の直下を通ってはいけないし、上空も飛行してはいけない。1985年に過激派が半蔵門を超えてロケット弾を撃ち込んだというが、それ以外にこの堀を超えた悪党はいないという。時代が変わっても、やはり忍びの者が堀を超えて門の中に入る隙間は無いようだ。それくらいセキュリティがしっかりしていた。
私は、ラ・トゥール半蔵門が、服部半蔵のような役割を果たしているのではないかとさえ、妄想し始めていた。皇居に侵入を試みる悪者たちを、半蔵門の真正面で待ち伏せしていて、決して通さない門番だ。頑丈で、がっしりとした鬼の形相の半蔵だと。「あいつが立っていると何もできねえや」と、悪党は諦めるしかない。そんな風にラ・トゥール半蔵門のことを思うと、なんだか魅力的に見えてきた。服部半蔵の顔はもちろん、半蔵役で有名な俳優の千葉真一氏であることは言うまでもない。(千葉真一氏は テレビドラマの「服部半蔵 影の軍団」や映画「KILL BILL」で服部半蔵役を演じている)
半蔵門前の検問 この日も警護が厳しく目を光らせていた。
さあ、ここまで来たら、絶対に拝まないと帰れない風景を見ることにしよう。
建物の上階へ、エレベーターで上がる。レジデンスの高い位置からなら、もう少しじっくりと半蔵門の様子を見ることが出来るはずだ。
見下ろすと・・・。真正面は、まさしく半蔵門だ。絶好のポジションだった。
半蔵門を真上から拝み、仁王立ちになってみる。この心境は、やはり服部半蔵のそれだ。
「悪党を通すわけにはいかない。もし行くなら、俺を倒してから行け!」
そんな言葉が自然と出てきた。このレジデンスも、そんなことを使命にして建っているのではないか。いや、そんな馬鹿な話はあるはずがないが、私は、もはやラ・トゥール半蔵門を、守護神としか見ることが出来なくなっていた。鋼のような体を持った、何事にも屈しない建物。そう考えたら、なんとも魅力あふれるレジデンスではないか。
物件名称 | ラ・トゥール半蔵門MAP | 所在地 | 東京都千代田区麹町1丁目4 |
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賃料 | --- 円 | 交通 | 東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅徒歩3分 |
間取 | 1LDK,2LDK,3LDK | 専有面積 | --- |
構造/階建て | 鉄骨鉄筋コンクリート造/地上15階地下2階 | 築年月 | 2004/01 |
総戸数 | 22戸 | 管理人 | |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
建物に損害を与えるエネルギーの半分程度を吸収し、阪神・淡路大震災レベルの大震災でも、構造躯体の損傷や建物内部の被害を低減する免震構造を採用している。建物下部には、大地震から柱・梁を守るシステムを装備しているため安心だ。
地下駐車場は24時間の監視のもと、テナントの駐車スペースとは別に格納が出来る。住人が自転車を停める際には、24時間、別扉から駐輪場への出入りが可能だ。屋内ゴミ置き場があるため、忙しいビジネスマンでも24時間ゴミ出しが可能だ。
緑豊かな千鳥ヶ淵公園(約850m/徒歩10分)。
桜の季節には、お花見客で賑わうが、新緑の季節にもお昼時の人気はすさまじい。散策をする人、ランニングをする人など、周辺から様々に千鳥ヶ淵を楽しむ人々が集まってくる。
地下鉄半蔵門線「半蔵門駅」(約100m/徒歩2分)
半蔵門駅前郵便局 (約100m/徒歩2分)
国立劇場(約300m/徒歩4分)。連日、日本の伝統芸能(歌舞伎・日本舞踊・演劇)が上演される。
ラ・トゥール半蔵門前の堀周辺は、ランニングコースになっている。皇居の警護をする警察の詰所もあり、治安が良い。
ファミリーマート半蔵門駅前店(約100m/徒歩2分) ファミリーマートまで堅牢な石造りだ。
記事作成 2017/05/17 岡田和彦