今回、取材に訪れた「レフィール半蔵門」。地図を眺めると、最寄りの駅名にもなっている、皇居の半蔵門が近くにある事に気付く。
東京メトロの沿線名としても知られ、親しまれているこの門の名前。ある人物の名前に由来している。
「服部半蔵」。そう、誰もが知るあの忍者である。彼の屋敷が江戸城の門近くにあり、この門を警護したことから、その名がつけられたとされている。
門の名前にまで名が残っている服部半蔵。彼をモチーフとする時代劇や漫画、小説は数知れず存在し、認知度も高いはずだが、世間の認識と実際の人物との間には、多少のずれが生じている。
そもそも「服部半蔵」とは、特定の人物を指しているわけではない。服部家の当主が代々受け継ぐ名が「半蔵」なのだ。
そして、作品のほとんどは服部半蔵=忍者として描かれるが、忍者だった代は初代だけで、2代目以降は忍者ではなかったとされている。
では、なぜここまで忍者のイメージがついたのか。それは、2代目服部半蔵の功績によるものだ。
建物ロゴがこんなところに。立体的な表示にこだわりを感じる。
レフィール半蔵門外観。正面から。
時は1582年6月21日、本能寺の変。織田信長を京都の本能寺で討ち取った明智光秀は、天下を取るため、有力武将を討ち取る準備に入っていた。本能寺の変が起こった丁度そのとき、徳川家康は少数の供を連れ大阪の堺に滞在していた。人数34人。格好も旅行者。明智にしてみれば、家康を討つ絶好のチャンスだった。
生き残るため、そして信長の仇を討つため。家康はなんとしても本拠地である三河に戻る必要があった。その最短ルートが、伊賀の里を抜けて三河へ戻るルートである。このルートを通る際に、伊賀・甲賀の土豪らに家康の警護を行わせた人物が、2代目服部半蔵だ。
服部半蔵のおかげで無事逃げ延びることが出来た家康は、この功績を称え、「徳川十六神将」の一人として彼の名前を上げる。そして江戸入府の際に服部半蔵を忍者隊の頭領に任命した。
頭領ということは…忍者を取りまとめているのは服部半蔵、その彼は当然忍者。そんなイメージがいつの間にか出来上がってしまい、今日に至っていると考えられている。
広々とした入り口から感じる重厚感。
そんな服部半蔵から…違った、服部半蔵の名前が残る半蔵門からほど近くに、レフィール半蔵門は建てられた。
半蔵門駅の1番出口から出て、麹町を背に永田町の方に向かい歩いていく。
飲食店が多く立ち並ぶ道。中華、そば、カフェなど、選択肢も豊富だ。これは外食するとき、店選びに悩みそうだな。夜から営業する店も多く並んでいる。選択肢は昼よりもぐっと増える。仕事終わりにちょっと一杯、なんて贅沢もいい。通りの店を眺めているだけで気分は高揚する。辺りを眺めながら足取り軽く歩みを進めると、目的地「レフィール半蔵門」に辿り着いた。賑やかな街を歩いた分数、約3分。あっという間の道のりだった。
2017年2月に建てられたばかりのレフィール半蔵門。外壁もエントランスも、陽の光を受け光り輝いていた。
曇り一つないガラスの壁。エントランスホールの様子がよく見える。
丁度引っ越しの日と重なったのか、玄関からエレベータまで、養生シートに覆われていた。
レフィール半蔵門という城に、今度はどういう人が住まうのだろうか。
かつて日本を統べた城の気配を近くに感じながら。次はあなたが、新たな城から世界を統べる番だ。
物件名称 | レフィール半蔵門MAP | 所在地 | 東京都千代田区平河町1丁目9番4号 |
---|---|---|---|
賃料 | --- 円 | 交通 | 東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅徒歩3分 |
間取 | 1LDK,2LDK | 専有面積 | --- |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上12階地下1階 | 築年月 | 2017/02 |
総戸数 | 31戸 | 管理人 | 通勤 |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
マンションの奥から外に出るとそこは駐輪場。
全駐輪スペースは、建物か屋根が頭上にある。
これなら愛車を雨に濡らすことなく停めておくことができて安心だ。
すっきりとしたこの設備、実はメールボックスと宅配ロッカーが一体型になったもの。非接触キーで解錠できるようになっている。
日々忙しく飛び回るビジネスマンにとって、なくてはならない存在の宅配ロッカー。利便性が増し、なんとも頼もしい存在になっている。
半蔵門線半蔵門駅1番出口(約200m/徒歩3分)
渋谷まで乗り換えなしで10分、新宿までも乗り換え1回で13分で行くことができる。ビジネスにも、遊びにも、困ることはない立地だろう。
何より、駅から徒歩3分は魅力的な距離だ。
駅にはサンマルクカフェ、山下書店など、あると嬉しいお店に直結している。
サークルK・サンクス(約170m/徒歩2分)
国立劇場(約550m/徒歩7分) 歌舞伎や文楽、日本舞踊など、日本の伝統芸能が上演される
平河天満宮(約180m/徒歩2分) 学問の神、菅原道真を祀っている。境内には撫で牛が鎮座している。かなりの余談だが、この日のレポーターの運勢は中吉だった。
半蔵門(約500m/徒歩6分) 本文中に登場した「半蔵門」。今は服部半蔵ではなく、警察の手によって厳重な警備で守られている。
国立演芸場(約400m/徒歩5分) 落語や漫才などが演じられる。月に一度「国立名人会」が行われている。
記事作成 2017/4/18 石川あゆみ
石川あゆみ
マンションだけでなく、戸建や土地、投資用と、仕事で様々な物件に関わって生活してきました。独特だけれども分かりやすいレポートを心がけています。休日は愛車で遠出をすることが趣味。物件を見ると愛車を停めておく駐車場が気になります。
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