ヒルズ、と聞いて真っ先に思い出したのは、六本木ヒルズだった。恐らく私だけでなく、多くの人がそのように思い浮かべるだろう。東京メトロ銀座線、虎ノ門駅から徒歩6分の場所に位置している虎ノ門ヒルズレジデンスを眼前にしながら、同じ港区に建っている六本木ヒルズに思いを馳せる。
森ビルが再開発のプロジェクトを手掛け、現在は六本木のランドマークになっている六本木ヒルズ。他にも「アークヒルズ」や「表参道ヒルズ」など、その街のランドマークとして君臨している、森ビルのヒルズシリーズ。歴史を辿れば、そのほとんどは、ただ建物を建てたのではなく、都市の再開発のために建設されていることが分かる。
今回取材に訪れた虎ノ門ヒルズも、例に漏れず、虎ノ門地区の再開発に伴い建設されたタワーである。
虎ノ門ヒルズ外観。
背の高い木々の向こうに、レジデンスのエントランスへ続く道がある。
地上52階建て、地下5階建ての超高層複合タワー「虎ノ門ヒルズ」は、「環状第二号新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業Ⅲ街区」というプロジェクトの中で生まれた建物だ。
1階から4階に商業店舗。4階から5階に、3つのホールとミーティングルームで構成された、虎ノ門ヒルズフォーラム。6階から35階はオフィスになっており、47階から最上階の52階には、ハイアット系5つ星ホテル「アンダーズ東京」が入っている。
今回取材を行う、MORI LIVINGの提案する「虎ノ門ヒルズレジデンス」は、37階から46階。レジデンスへの入り口は、商業施設やオフィスへの入口とは別に用意されていた。入口は青々とした木々と流れる水で覆われ、居住者の出入りが分かりづらいように工夫されていた。
一歩建物内に入れば、そこはまるで高級ホテル。空間設計そのものや、設置されている調度品一つ一つから、高級感が醸し出されている。
見た目だけではない。もちろんサービスの内容も充実している。特筆すべきは、レジデンスのサービスとして、同建物内に入っているホテル「アンダーズ東京」と連携したサービスまで受けられる、という点だ。
ルームサービスやランドリーサービスの他、ホテルシェフによるケータリング出張サービスまで利用することができる。(有料)
また入居者には、居住者限定イベントに参加できたり、ショップやレストランでの優待が受けられる、居住者限定ベネフィットプログラムも用意されている。
上辺だけではなく芯からの「上質」が伺える要素が、虎ノ門ヒルズレジデンスには盛り込まれている。
虎ノ門一丁目地区第一種市街地再開発事業 周辺状況(国土交通省発表の資料より)
既に完成されているように思える虎ノ門ヒルズだが、これだけでは終わらない。拡大・進化は、更に続く。
虎ノ門ヒルズが誕生して約3年経った今、「虎ノ門一丁目地区第一種市街地再開発事業」が動き出しているのだ。
虎ノ門ヒルズの隣接地に、「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー(仮称)」、および、「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー(仮称)」が建設される。この再開発に伴い、新駅「虎ノ門新駅(仮称)」の整備が行われる。最終完成予定は2022年と、もう少し先だが、現在既に着工が開始されている。虎ノ門ヒルズにもいい影響がある。完成したら、今の最寄りである虎ノ門駅までの距離よりも、ぐっと近くなるのだ。
工事は着々と進んでいる。取材に訪れたこの日も、辺りでは重機が忙しなく動いていた。
再開発が進められているのだろう。忙しなく動く重機。
更なる発展を遂げる港区虎ノ門、そして虎ノ門ヒルズ。更に「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(仮称)」の建築も、現在計画中だ。
ランドマークだった、単体のビル名「虎ノ門ヒルズ」から、再開発エリア名「虎ノ門ヒルズ」へ。
今後どのような街並みになっていくのか。進化から一時たりとも目が離せない。
物件名称 | 虎ノ門ヒルズレジデンスMAP | 所在地 | 東京都港区虎ノ門1丁目23番2号 |
---|---|---|---|
賃料 | --- 円 | 交通 | 東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅徒歩5分 |
間取 | 2LDK,1LDK,3LDK | 専有面積 | --- |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上52階地下5階 | 築年月 | 2014/05 |
総戸数 | 管理人 | 通勤 | |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
壁一面が窓になっている、37階のパノラマラウンジ。東京タワーが近くに見えたり、レインボーブリッジが見えたりと、高層階ならではの景色が楽しめる。
パノラマラウンジにはキッチンも併設されている。貸切も可能なので、パーティにももってこいだ。(貸切の場合は有料)
建物は、水や木々など、たくさんの自然に囲まれている。
オフィス街虎ノ門、ということを忘れてしまいそうな自然。
たまには木々に囲まれたビルの周りを歩き、森林浴をするのも一興かもしれない。
東京メトロ銀座線虎ノ門駅1番出口(約450m/徒歩5分) 虎ノ門駅の出口は複数存在するが、物件までは1番出口が近い。
歩いていくとすぐに背の高いビルが建物の間から顔を覗かせるので、物件までは迷わずに行くことができるだろう。
愛宕神社(約700m/徒歩8分) 出世の石段と呼ばれる階段が存在する愛宕神社。
セブンイレブン虎ノ門1丁目店(約270m/徒歩4分) 通り道にコンビニがあると何かと重宝する。
NHK放送博物館(約450m/徒歩5分) 世界最初の放送専門ミュージアムとして開館。
虎ノ門駅1番出口周辺写真(約500m/徒歩5分) 銀行、本屋、カフェなど、生活にあると便利な店舗が集まっている。
Fermier(フェルミエ)(約450m/徒歩5分) パリやミラノなどから、200種類以上ものヨーロッパ産ナチュラルチーズを空輸、販売している、ナチュラルチーズ専門店。
記事作成 2017/05/12 石川あゆみ
石川あゆみ
マンションだけでなく、戸建や土地、投資用と、仕事で様々な物件に関わって生活してきました。独特だけれども分かりやすいレポートを心がけています。休日は愛車で遠出をすることが趣味。物件を見ると愛車を停めておく駐車場が気になります。
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