曙橋に住んで20年になる。社会人になりたてのころ、床屋を探してふらっと立ち寄ったこの駅に、こんなに長く腰を据えるとは思ってもみなかった。「住めば都」とはよく言ったものだ。僕もこの地が気に入り、気が付けば生まれ育った地よりずっと長くここに住み着いていることになる。今日は縁あって、曙橋駅徒歩3分の賃貸マンション「エスティメゾン四谷坂町」を取材する機会をいただいた。『曙橋人』だからこそわかるエスティメゾン四谷坂町の魅力に迫ってみたいと思う。
津の守通りに面したエスティメゾン四谷坂町の外観。閑静な四谷坂町の入り口をでんと守る面持ち。
車力門通り。和洋折衷なんでもござれ、各々に趣向を凝らしたテーマの暖簾を掲げる。
都営新宿線「曙橋」駅。新宿からわずか2駅の好立地にも関わらず、駅の知名度は低い。曙橋は靖国通りにかけられた「陸橋」の名前だ。その歴史は浅く半世紀ほどしかない。江戸時代、周辺が徳川に近しい大名たちの武家屋敷として栄えた歴史ある土地だったことを考えると、戦後作られた橋の名が馴染み薄く感じられるのも無理はない。曙橋がマイナーな理由は他にもある。新宿から秋葉原を結び都心部を横断する便利な都営新宿線だが、JR総武線と平行しているため利用者が限定される。その都営新宿線で他沿線との連絡がない駅ともなれば知名度も低くなる。
だがしかし、20年もの間、『曙橋人』を演じた僕に言わせれば、駅の知名度など全く気にする必要はない。1日350万人。世界一の乗降者数を誇る新宿まで地下鉄で4分、タクシーを利用しても1,000円以下。すべてが揃うメガシティ新宿のお膝元であることが、他にはない曙橋の魅力である。事実、新宿に通勤する『曙橋人』も多く、殊に深夜営業する歌舞伎町や新宿三丁目の飲食店勤務の人々にとって、ここは絶好のベッドタウンとなっている。知る人ぞ知るバリュアブルな駅「曙橋」。その価値は『曙橋人』の僕がよく知っている。
杉大門通り。荒木町の玄関といえばこの通り。千鳥足のサラリーマンが赤ちょうちんに引き寄せられていく。
僕の勝手な分析によると、曙橋駅周辺は4つのエリアに分けられる。1997年にフジテレビがお台場に移転するまで、その城下町として栄えた「さよならフジテレビエリア」。防衛省の手前に広がる高級住宅地「天井人エリア」。東京メトロ四谷三丁目駅までのお寺だらけの住宅街「墓ビューエリア」。そして、エスティメゾン四谷坂町が建つ「呑んだくれエリア」である。こうまとめただけでも実に種々雑多な人が集まり、テーマパークのような機能を持つ魅力的な土地である。
中でも「呑んだくれエリア」は面白い。「呑んだくれ」たる所以は、東京屈指の呑んだくれの町「荒木町」にある。不夜城のごとく賑わう歌舞伎町と赤坂に挟まれながら、哀愁の酒場町には今日も暖簾があがる。古くは明治の文豪に愛され、20年ほど前までは芸能関係者で賑わった。いまこの町を支えるのは界隈に住む「粋な呑んべえ」たちだ。杉大門と車力門、2つの通りを中心に、居酒屋はもちろん焼肉屋や小粋なバー、さらには締めのラーメン店まで呑んべいの胃袋を満たしてくれる名店が勢ぞろい。今宵はどの店から始めてどの店で力尽きようか。
津の守坂通り。江戸時代、摂津の守の屋敷があったことに由来する。この通りの向こうは吞んべえが集まる荒木町。
そんな呑んべえたちの騒ぎをよそに、津の守坂を隔てた東側に閑静な住宅地が広がる。「四谷坂町」だ。そして四谷坂町の入り口にでんと構えるレジデンスこそ、「エスティメゾン四谷坂町」である。バリュアブルな駅「曙橋」まで徒歩3分。吞んだくれの町「荒木町」まで千鳥足で100歩くらい。おまけに閑静な住宅地ときたもんだ。
「エスティメゾン四谷坂町」、『曙橋人』の目に狂いなし。
物件名称 | エスティメゾン四谷坂町MAP | 所在地 | 東京都新宿区四谷坂町6-20 |
---|---|---|---|
賃料 | --- 円 | 交通 | 都営新宿線「曙橋」駅徒歩3分 |
間取 | 1LDK,1R,1K,1DK,2LDK | 専有面積 | --- |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上7階地下0階 | 築年月 | 2008/04 |
総戸数 | 管理人 | 巡回 | |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 駐輪場1台まで無料 | 備考 | |
特記事項 | 次回更新日 |
城壁を思わせるグレーの外観に赤茶のレンガ調のタイルが見事に調和し、中世ヨーロッパの古城を思わせる。石柱と石梁でアーチをあしらった遊び心あふれるエントランスと、機能的で無駄のない建物レイアウトの対比が面白い。
1世帯に1台。敷地内に用意された駐輪場が嬉しい。新宿駅東口までおよそ2キロ。市ヶ谷駅や四谷駅に至っては1キロ以内。自転車で行動するにはちょうど良い距離だ。愛車は防犯用のフェンス内で管理され、盗難の心配もない。
曙橋駅A4出口 (徒歩3分/220m)
新宿まで2駅3分。4つの出口はすべて靖国通りに面し、駅周辺には飲食店が立ち並ぶ。A1出口から東京メトロ四谷三丁目まで500m徒歩7分。A2出口は曙橋商店街方面。防衛省方面へはA3出口が便利。A4出口を出て外延東通沿いを進めば、荒木町の飲み屋街が広がる。
しんみち通り (徒歩10分/750m) JR四谷駅に隣接する飲食店街。居酒屋・洋食・中華、多国籍の飲食店が立ち並ぶ。
曙橋商店街 (徒歩6分/450m) かつてフジテレビまでの参道として栄えた。飲食店や雑貨店、スーパーが立ち並ぶ。
東京メトロ丸の内線四谷三丁目駅4番出口 (徒歩9分/650m) 新宿まで4分、大手町まで15分。
防衛省 (徒歩8分/600m) 日本の国防を担う中枢機関。平日、午前と午後の2回一般公開のための市ヶ谷台ツアーが開かれている。
新宿歴史博物館 (徒歩2分/150m) 新宿の歴史と文化を扱う。閲覧室では他ではなかなか見られない新宿に関する蔵書を閲覧することができる。
記事作成 2017/05/12 佐々木直樹
佐々木直樹
田舎の生まれですが、東京で暮らすようになって20年が過ぎました。先日、インターネットで「そばを打ちたくなったら、おじさんだ。」という記事を見つけて、なんともいえない焦燥感を覚えました。タワーレジデンスが大好物、鋭い視点で不動産を斬ります!
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