北海道で育った私は、学生時代、大学入試や観光のために羽田空港に降り立つと、直ぐにモノレールに乗り込み都心へと向かうことが常だった。
モノレールから見える浜松町の冬の風景は、雪国で育った私の目には新鮮に映った。海岸線、運河沿い、そして倉庫と思われる巨大な建物の周りには緑がいっぱい。まるで季節感の無い風景にしばらくは戸惑い、やがて重苦しい雪から開放されたことへの喜びを味わうのだった。雪の無い印象的なパノラマは、東京の空の玄関口としての羽田空港から浜松町にかけての強い印象を創り出している。それにもまして海の青さと降り注ぐ日差しは、同じ日本のものとは思えないほど眩しかった。そこには、ベイエリア独特の爽やかさがあるばかりではなく、潮の香りが常にしていた。浜松町を行き来するときには、まるで宇宙空間から帰還する飛行士が減圧をするように、外と内の切替をするようなそんな働きを求めていたような気がする。私にとっての「減圧室―東京から地域へ順応するため」の場所、それが浜松町だった。
それから30年余り。東京暮らしに慣れた私だが、浜松町と聞くと、今でも頭の中は海の青さと潮の香りで埋め尽くされ、減圧室のことを思い出してしまうのだ。
「竹芝桟橋」(約500m/徒歩7分)青い海と広い空に出遭える桟橋。外国船も着く埠頭は、カップルや家族連れでも楽しめる散策路になる。
「パークアクシス浜松町」外観。洗練されたデザインが街に映える。
JR山手線「浜松町駅」で電車を降りて、今回、取材をする物件へと急ぐ。浜松町は、2016年から始まった竹芝地域の再開発で、屋台が並び高層ビルもあるかつての異種格闘技的な町並みは姿を消しつつある。街並みは洗練され、流行りのフッションビルやお洒落なカフェが並び、今後ますます変貌を遂げる予感がする。
浜松町の歴史は古く、1600年代、芝増上寺の代官だった奥住久右衛門(おくずみきゅうえもん)が名主を務め、一帯は久右衛門町と呼ばれるようになる。その後、1696年に、遠州浜松出身の権兵衛が名主となり、町名が久右衛門町から芝浜松町に変更され、芝浜松町一丁目から四丁目が成立した。その後、芝浜松町の芝が外され、浜松町になった。静岡県にある浜松市と何か関係があるのでは無いかと私は密かに思っていたが、やはり的中した。
浜松町駅から物件までは、運河に架かる橋をわたり、閑静な住宅地を抜け、平坦な道を歩くこと6分。
「パークアクシス浜松町」に到着した。三井不動産企画の高級賃貸レジデンスシリーズの『パークアクシス』は、『品と質と自由』をコンセプトに建てられている。鮮やかなブルーを基調とした外観フォルムは都会的で、洗練されたデザインが売りもの。外から見えるバルコニーのガラス、1階のガラスブロックは、私の好きな海と空をイメージさせる。ベイエリアの浜松町らしい街の雰囲気と調和している建物だ。グレー基調の大理石で造られたエントランスを抜け、中に入るとオートロック付きのインターフォンがある。防犯対策がしっかりなされており、訪問先が遠隔操作で鍵を解錠しなければ中に入ることが出来ない。また施設内には複数の防犯カメラが設置されているため、不審者の侵入を防いでくれる。夜遅くに帰宅しても安心だ。
建物の共用部は住人の立場に立って装備されている。いつでも荷物を受け取れる宅配ボックスがあり、24時間利用できるゴミ置き場があるため忙しい人にも便利だ。駐輪場は、1住戸1台は無料で置くことが出来、駐車場も完備されているためマイカーを持っている人には大変便利な設備が揃っている。
「パークアクシス浜松町」エントランス外観。高級感とゆとりが感じられるエントランス。植栽もたっぷりと確保され、暮らしに潤いを与えてくれる。
JR山手線でいえば、浜松町は都心から少し離れた羽田空港への通り道と言えるだろう。しかし、新宿や池袋とは一味違った楽しみ方が出来る街として、浜松町は変貌しつつある。「パークアクシス浜松町」に暮らせば、新たな東京の顔となった汐留やベイエリア、そして六本木が生活フィールドになる。活動的でアクセスの自由な新しい生活が、ここから始まるだろう。もちろん、大手町や日本橋といったビジネス街にも至近のため、通勤や通学で苦労することはない。
一方、今は日本国内だけではなく世界と結ばれる羽田が、気軽に利用出来ることも大きなメリットだ。
また、こんな都心にありながら海の傍にあるため、水と緑の環境に恵まれているのも当エリアの魅力。「旧芝離宮恩賜公園」「芝公園」など大規模な公園が周辺にあり、海辺にも約500mという近さ。「インターコンチネンタル東京ベイ」「竹芝桟橋」といった、ベイフロントの施設も身近にあるため、リゾート気分で毎日を過ごすことも出来るというわけだ。潮の香りの傍で暮らしたい私にとっては、快適な気分で毎日を過ごすことが出来る数少ない場所という印象だ。
「パークアクシス浜松町」外観。「パークアクシス」は、設計者のこだわりが、暮らす人の安心、快適となって提供されるマンションシリーズだ。
取材を終えて帰り道、竹芝桟橋に寄ってみた。勝どきなどの高層ビルを遠くに見ながら青い海と高い空を眺めてみる。これぞまさしく上京したての頃に私が抱いた浜松エリアのイメージだ。圧倒的な開放感に浸りながら潮風に吹かれていると、体に活力がみなぎってくる。海岸線にはマイナスイオンが発生して、健康にも良い効果を生むという。「パークアクシス浜松町」に住み、散策がてらにベイエリアでほっとする日々は悪くはないだろう。水も緑も一年中輝いている浜松町。故郷を離れて30年。東京に慣れた私の体には、皮肉にも、この清々しさからゴミゴミした都心へ戻るための「減圧」が必要になっているようだ。
物件名称 | パークアクシス浜松町MAP | 所在地 | 東京都港区芝1丁目6-4 |
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賃料 | 112,000 円 | 交通 | 山手線「浜松町」駅徒歩6分 |
間取 | 1K,1LDK | 専有面積 | 29.23㎡ |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上12階 | 築年月 | 2004/12 |
総戸数 | 80戸 | 管理人 | 巡回 |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
メインエントランスには、インターフォン付きのオートロックを採用。訪問先が開錠しなければドアは開かない仕組み。敷地内には、エレベーターの中も含め、複数個所に防犯カメラが設置されており、不審者対策には効果的だ。各戸の扉前にはモニター付きインタ―フォンが設置され、最終確認をしたうえで訪問者と接触するという念の入れようだ。
建物は、良く手入れされた緑の植栽で彩られている。冬でも枯れることのない常緑樹があるため、1階部分などは植栽に目隠しされ、プライバシーが保たれる。また周辺の環境にも癒しの場を提供している。
屋内駐輪場は各住戸1台無料で格納できる。雨天でも愛車を濡らすことがないため、嬉しい設備だ。24時間利用できるゴミ置き場や、忙しい方でも気軽に荷物を受け取れる宅配ボックスが1階に設置されている。専用駐車場が建物の傍に隣接しており便利だ。また、フロント受付では、クリーニングの取次や来訪者の対応をしてくれるため、留守中でも嬉しいサービスが受けられる。
「ニューピアホール」(約550m/徒歩7分)海を背景にしたブライダル会場として人気が高い。竹芝桟橋には、「インターコンチネンタル東京ベイ」などもあるため、海岸の立地を生かしたリゾート施設が好評だ。
海越しに見る豊海と晴海のビル群(約550m/徒歩7分)勝どきや豊海の未来都市的な風景が目の前に展開する。
「まいばすけっと」(約400m/徒歩5分)駅までの道にあり、生鮮食品が揃うため便利だ。
「世界貿易センタービル」(約450m/徒歩6分)結婚式場やオフィスなどが入った地上40階建の複合施設。
「都立竹芝ふ頭公園」(約500m/徒歩7分)船のマストをかたどったオブジェがあり、臨海部の雰囲気を盛り上げている。
「岡山備中新見藩の屋敷跡の石垣」(約500m/徒歩7分)東京ガス本社前にある石垣。 江戸時代にこの場所にあった屋敷の護岸工事に使った石垣跡。ビル工事の際に出土し、保存している。
記事作成 2017/11/2 岡田和彦