このレポートを書くために取材へ出かける際は時間の許す限り、物件の近くにある神社を参拝することにしている。それぞれの土地に深く根ざし、地域全体を温かく見守ってくれている氏神様にご挨拶をし、いいレポートを書かせてもらえるように祈念するのである。
今回であれば、代々木八幡宮。取材をする「Joyous Gard(ジョイアスガード) 代々木」から歩いて約6分のところにあり、最寄駅である代々木八幡駅の駅名にもなっている神社だ。
渋谷や代々木公園からもほど近く、表は車や人がひっきりなしに行き過ぎる大きな山手通り。そんな便利な立地にも関わらず、境内へ足を一歩踏み入れれば鬱蒼とした森に包まれ、穏やかで神聖な空気に満たされていく。
代々木八幡宮(約450m/徒歩6分)。鬱蒼とした森に包まれ、神聖な空気に満ちた都会のパワースポットだ。拝殿の右奥に出世稲荷大明神がある。
ツートンカラーの外壁がおしゃれな印象を与える「Joyous Gard 代々木」。
代々木八幡宮の創建は古く、鎌倉時代の建暦2年(1212年)に遡る。祀られているのは、応神(おうじん)天皇=八幡様。応神天皇は古くから朝廷や武家の崇敬を集め、国家鎮護や破邪顕正(はじゃけんしょう=不正を打破して正義を明らかにする意味の仏教語)の神と崇められてきた。 その強いご神徳から「厄除開運」のご利益もあり、昔の武将が戦へ出かける前には必ず参拝したと言われるほど。今も勝負運・出世運・成功運がアップするパワースポットとして人気が高い。
代々木八幡周辺は芸能人も多く住む街として知られるが、「この神社の近くに引っ越すと大ブレイクする」とも言われているそうだ。以前、ある芸能人がテレビ番組で、代々木八幡宮の境内にある出世稲荷神社にお参りしたら仕事が激増したと話したところ、その翌日から多くの人が詰めかけ行列をなしたというエピソードもある。
神社は縄文時代の遺跡に建てられている場合が多いが、おそらくそれは縄文時代の人たちが聖地として崇めていた場所を、後の時代の人が神を感じるパワースポットとして神社という形で残したということなのだろう。つまり、もともとパワースポットだった場所がそのまま神社になったわけである。
代々木八幡宮の境内にも「代々木八幡遺跡」という縄文時代中期の古代住居跡の遺跡があり、約4500年前から人が住んでいたと推定されている。じつに長い歴史を持つ聖地だけあって、そのパワーもひときわ強力なのかもしれない。
センスよく配置された植栽が彩るエントランス。
しっかり代々木八幡宮でお参りを済ませた後、閑静な高級住宅街を歩いていくと、ほどなく「Joyous Gard 代々木」に到着した。2017年7月に完成したばかりの、真新しいデザイナーズマンションである。外観は、打ちっ放しのコンクリートとタイルのおしゃれなツートンカラーが目を引く。
間取りは単身者やDINKSにぴったりのワンルーム~2LDKで、総戸数は23戸。外観だけでなく、エントランスやエレベーターホールなど共用部も打ちっ放しのコンクリートが効果的に使われ、モダンでスタイリッシュな印象だ。セキュリティ面でも、TVモニター付オートロックや防犯カメラを備えており、女性のひとり暮らしでも安心して生活できるだろう。
すぐ近くには広大な敷地を誇る代々木公園(約350m/徒歩5分)があり、自分の庭のように利用できるのも嬉しい。ジョギングや散歩はもちろん、園内に設けられているサイクリングコースで自転車に乗るのも楽しいだろう。
また、代々木八幡駅周辺には昔ながらの庶民的な商店街が今も賑わいを見せている。ぶらぶら散歩しながらショッピングをしたりカフェでひと休みしたり、充実した休日が過ごせそうだ。駅から渋谷方面へ10分ほど歩けば、奥渋エリアとして最近、雑誌などで注目を集めている神山町商店街。洗練されたギャラリーや雑貨店、カフェ、レストランなど人気スポットが点在し、大人の雰囲気が漂う街を楽しめる。神社や公園のある落ち着いた住環境で、おしゃれな暮らしを満喫できそうなマンションである。
「Joyous Gard 代々木」の名前を記したネームプレート。バックにはおしゃれな木目調の外壁素材が使われている。
ちなみに代々木八幡宮では、まず拝殿を参拝した後に榛名社・天神社・稲荷社を回り、最後に出世稲荷大明神を参拝するのが正式とされている。現世利益を優先するあまり、出世稲荷大明神に直行するのは八幡様への礼を失することになるため覚えておくとよいだろう。
また、出世稲荷大明神の脇は富士山信仰の富士塚になっており、出世稲荷大明神を参拝した後はいくつかある富士塚を順に巡り、富士山の方角へ向かって拝礼をするというのが最も正しい参拝の手順と言われている。もし「Joyous Gard 代々木」に住むことになったなら、あなたもぜひ代々木八幡宮へ参拝してみてほしい。数千年にわたり、この地を見守る神様がきっと、新しい住人を温かく迎えてくれることだろう。
もちろん私もしっかり順序を守り、正式な参拝をさせていただいた。その甲斐あって、今回のレポートもきっといい出来になっている…はずだが、ご判断は読者の皆さまにお任せしよう。
物件名称 | Joyous Gard 代々木MAP | 所在地 | 東京都渋谷区代々木5丁目43-8 |
---|---|---|---|
賃料 | 110,000 円~200,000 円 | 交通 | 東京メトロ千代田線「代々木公園」駅徒歩8分 |
間取 | 2LDK,1LDK,1K,1R | 専有面積 | 26.97㎡~46.9㎡ |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上4階地下1階 | 築年月 | 2017/07 |
総戸数 | 23戸 | 管理人 | 巡回 |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
エントランスや通路など共用部は、コンクリートやレンガ、タイルなどを組み合わせたモダンなデザインがおしゃれな印象だ。留守中でも宅配便が受け取れる便利な宅配ロッカーや駐輪場、ゴミ保管庫など、都会暮らしを快適に送れる共用設備も充実している。
エントランスのTVモニター付インターホン・オートロックをはじめ、敷地内の死角になりやすい場所には防犯カメラも設置して、住人の安全をしっかり守ってくれる。
また、各フロアはプライバシーに配慮された内廊下になっているほか、各戸のドアには防犯性の高いダブルロックを採用している。
代々木八幡から代々木公園の駅周辺は、たくさんのショップや飲食店が立ち並ぶ賑やかな商店街。スーパー、コンビニ、ドラッグストアなど毎日の必需品が揃うお店のほか、飲食店も多数あるため外食にも困らない。地域の人に愛されている商店街だ。
都立代々木公園(約350m/徒歩5分)。敷地は540,529㎡(およそ東京ドーム11個分)と、東京23区内の都市公園のなかでは4番目に広い。噴水広場やサイクリングコース、ドッグランなどの施設があり、とくに週末には園内でイベントなども開催されて多くの人で賑わう。
代々木八幡宮の境内にある、代々木八幡遺跡(約400m/徒歩5分)。縄文時代中期の古代住居跡で、現在は当時の古代住居を復元したものが展示されている。
東京メトロ千代田線の代々木公園駅(約640m/徒歩8分)。JR原宿駅と接続する明治神宮前までわずか1駅だ。
小田急線の代々木八幡駅(約560m/徒歩7分)。隣接する代々木公園駅までは歩いて3分(約230m)だ。
「Joyous Gard 代々木」と同じ通り沿いにある、ブルガリア大使館(約78m/徒歩1分)。デザイン性にすぐれた、個性的な建物が目を引く。
Little Nap Coffee Stand(約300m/徒歩4分)。自家焙煎コーヒー豆を使い、1杯ずつ丁寧に淹れたエスプレッソやラテを楽しめる人気のコーヒースタンド。豆の量り売りや、オリジナルグッズも販売している。
記事作成 2017/9/25 大家リリコ
大家リリコ
ライター業をやりながら、アパートも運営するサラリーマン大家。築70年超の古民家をリノベした自宅に住んでいます。築古から新築まで、いろんな物件を趣味と実益を兼ねて見に行くのが大好き!
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