JR八丁堀の東側に中央区の新川という街がある。江戸時代には隅田川に通じる新川という運河が整備されるなど、最先端の技術によって進化を遂げた土地だったという。その後、新川の運河は埋め立てられてしまったが、土地に名前だけが残された。隅田川にはそのことを伝える新川之跡碑が残っている。現在の新川は、周りを亀島川、隅田川、日本橋川に囲まれたエリアとして知られている。
新川の街にはかつて亀島川から分岐した運河が流れており、この新川之跡碑(約540m/徒歩7分)のところで隅田川に合流していた。諸国から江戸へ運ばれる物資を陸揚げするために利用されていた。
「SHINKA」のすぐ近くを流れる亀島川は、隅田川に流れ込んでおり、江戸時代には下流の岸に、海からの敵の侵入を阻むことを目的とした御船手奉行所があった。江戸に入る船はここで積み荷などを改められたという。
そんな江戸時代からの歴史がある新川に建つSHINKAが今回訪れる物件だ。外観は多彩なパターンで表現されたファサードの意匠が目を惹く。洗練された造形に建築家のこだわりが見える気がする。SHINKAは東急電鉄が手がける「TOP-PRIDE」ブランドの賃貸マンション。このブランドのコンセプトは住まいに何かをプラスアルファして、これまでにない新しいライフスタイルを実現することだという。
SHINKAにおけるプラスアルファのひとつは、音に対するこだわりだ。換吸気口に防音装置を取り付けることで、外部の音が入りにくくしている。また、防音に優れたサッシを使用するなどの対策を行い、通常のマンションより、防音性能が高くなっている。深い眠りにつきたいときや静かな環境で読書を楽しみたいときなどに、周囲の喧騒に邪魔されることがないのは心地良いものだ。
江戸時代、この辺りには松平越前守の屋敷を囲む越前堀と呼ばれる堀があった。写真はその越前掘の護岸として利用されていた石垣で、越前掘児童公園に展示されている。
住人同士をつなぐコミュニティースペースが屋上と地下に設けられているのも大きな特徴だ。地上約40mの高さに設置された「スカイテラス」では、丸の内の鮮やかな夜景を眺められ、都心ならではの贅沢な景観を楽しめる。地下1階には本格的な音響設備が整えられた「ミュージックホール」がある。35名〜45名程度まで固定席で収容可能なこのホールは、住民主催のコンサートをはじめとした様々なイベントや、パーティーの開催にも利用できるという。
このように特別な設備の数々がちりばめられているSHINKAだが、もちろんそのほかの共用設備も充実している。家を留守にしがちな忙しい人でもスムーズに荷物を受け取ることができる宅配ボックスや、サイクリングで街を楽しみたい人が重宝する駐輪場が用意されており、日々の暮らしで便利に利用できる。また、セキュリティ対策もしっかり行われており、モニター付きインターフォンと連動したオートロックや防犯カメラがあるため安心だ。
新川に建つスタイリッシュな「SHINKA」の外観。
かつては江戸時代の最先端技術を用いて運河を巡らせた新川。そんな地に現在の最先端の技術によって建てられた、進化したマンションのSHINKAがあるというのはとても面白い。このマンションは、音や人との関わりなど様々な面で日々の暮らしに潤いを与える「真の価値」を目指したのではないだろうか。それがSHINKAというマンション名が付けられた理由ではないか、という気がした。
物件名称 | SHINKAMAP | 所在地 | 東京都中央区新川2丁目19-8 |
---|---|---|---|
賃料 | --- 円 | 交通 | 京葉線「八丁堀」駅徒歩2分 |
間取 | 1LDK,1R,2LDK | 専有面積 | --- |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上12階 | 築年月 | 2018/01 |
総戸数 | 27戸 | 管理人 | |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ||
特記事項 | 次回更新日 |
マンションのすぐそばを亀島川が流れ、隅田川へと続いている。マンションの建っている場所は、周りを川で囲まれた島のような一角。隅田川沿いは歩道として整備されているため、散歩やジョギングなどを楽しむこともできる。
新川から中央橋を渡ったところにある石川島は月島などへと続く埋め立て地。ここの石川島公園は、すぐそばを流れる隅田川とセーヌ川が友好河川の提携をしていることから、ウッドデッキのスペースがパリ広場と名付けられている。都心から近い場所にあるが、それほど人が多くないため、ゆっくりと落ち着いた時間を過ごすことができる。
子供が楽しめる遊具やキャッチボール広場、ゆっくりとくつろげるベンチなどがあり、人々が思い思いに過ごすことができる越前堀公園(約360m/徒歩5分)。
隅田川のほとりに船員教育発祥之地の碑(約560m/徒歩7分)がある。ここには大久保利通が岩崎弥太郎に命じて建てた商船学校があり、この地が船員教育の始まりになったという。
八丁堀駅の近くにある鈴らん通り(約550m/徒歩7分)は、飲食店が並ぶ昔ながらの商店街だ。
マンションから首都高速道路の京橋入口まで1キロほどのため、車での移動に便利だ。
マルエツプチ新川一丁目店(約420m/徒歩6分)は、夜10時まで営業しているため、帰りが遅くなっても買い物ができる。
区民有形文化財に登録されている南高橋(約180m/徒歩3分)。明治37年につくられた両国橋の一部が利用されている。
記事作成 2018/1/18 清水学
清水 学
飲み歩きとジョギングにはまって約10年。静かで楽しく過ごせる環境や、ゆったりくつろげる部屋があるなら引越しも考え中です。自分の今後のことも念頭にしっかりとレポートしていきます。
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