次の取材の行き先を聞いて私は密かにガッツポーズをした。代官山といえば、原宿や表参道にも並ぶ都内でも指折りのお洒落な街だ。綺麗なブティックが建ち並び、美味しいカフェやレストランがあちこちにある。私見だが、原宿や表参道は10代から20代の若者をターゲットにした煌びやかな街のイメージ。一方の、代官山にはもう少し上の年齢層、20代後半から30代向けの落ち着いたイメージを持っていた。
東急東横線の代官山駅を降りて目に映った風景は、イメージの通りだった。ベビーカーを押す母親、小型犬の散歩をする女性、オープンテラスで談笑する外国人。通り過ぎる人たちの服装も洗練され、落ち着いた印象を受けた。代官山は人通りはさほど多くなく、狭い道が多いことから車がビュンビュンと通り過ぎることもなく、ガヤガヤした喧騒が無い。賑やかだが静かな街、という一見すると正反対の形容詞が同居するのだ。
ガラス窓を上手に配置した外観は代官山らしいセンスを感じる。
Urth Caffé(約150m/徒歩2分)。南国風の内装とオープンテラスがお洒落なオーガニックカフェ。
代官山で私が注目したいポイントはカフェの多さだ。代官山駅からアーバンパーク代官山に行くまで、実にたくさんの飲食店の前を通り過ぎた。メディアで紹介されたり、ネット上のランキングにランクインする有名店があちこちにある。
アーバンパーク代官山の近くにも有名なカフェがある。Urth Caffé(アースカフェ)という、オーガニック珈琲に力を入れているロサンゼルス発の店だ。代官山らしい雰囲気を味わうため、昼食も兼ねて入ってみた。オープンテラスにほど近い窓際の席に座り、他の客を眺めてみる。昼食を取りながら楽し気に話している家族、飲み物を片手に話に花を咲かせる女性の二人組、文庫本を開いて読書をする人。思い思いの時間を過ごしていて、実に時間がゆっくりと流れている。店員も、オープンテラスから見える道行く人にもせわしない様子は無く、穏やかな午後といった雰囲気だ。これが代官山の空気なのだろう。余談だが、アメリカ発なだけあってボリュームがあると評判のフードメニューからサンドウィッチを選んで食べてみた。評判の通り大きなサンドウィッチで、お腹が一杯になった。
腹ごしらえをしっかりしたところで、アーバンパーク代官山へ向かった。
昼食も兼ねて注文したUrth Cafféのサンドイッチ。オムレツとアボカドがたっぷり入って非常にボリューミー。
今回取材するマンションは「アーバンパーク代官山」の2号棟だ。すぐ隣に低層の1号棟が建っている。アーバンパーク代官山 IIは2006年に完成した8階建てのマンションで、白い外壁と真ん中の続きになっているガラス窓が特徴的な建物だ。今日のように晴れている日は外壁が太陽光を反射して真っ白に輝いていて、清潔感がある。
アーバンパーク代官山IIの周りにはマンションなど、そこそこ高さがある建物が建ち、前面の道路幅も狭い。本来ならば日陰になりそうだが、こうして太陽光を存分に浴びているのには理由がある。道路を挟んで向かいに、猿楽古代住居跡公園という小さな公園があるのだ。どこにでもありそうな小さな公園だなと思ったのだが、奥に一風変わったスペースがある。ぐるりと丸を描くように張られた柵の中に、円形の石造りの窪みがあった。これが古代住居の跡地のようだ。この公園のおかげで日差しを遮るものが無く、道路に面した部屋の陽当たりはとても良いだろう、ということが外から見てもわかる。
人通りも車通りもそこまで多くなく、静かな住環境で、心落ち着く生活が送れそうだ。
猿楽古代住居跡公園。住居跡の他、資料も展示されている。
物件名称 | URBAN PARK 代官山IIMAP | 所在地 | 東京都渋谷区猿楽町9番8号 |
---|---|---|---|
賃料 | --- 円 | 交通 | 東急東横線「代官山」駅徒歩7分 |
間取 | 2SLDK,1LDK,3LDK,2LDK,1R | 専有面積 | --- |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造/地上8階 | 築年月 | 2006/06 |
総戸数 | 77戸 | 管理人 | |
駐輪場・バイク置き場 | 設備 | 、 | |
特徴 | 備考 | ※URBAN PARK I は築年数1982年11月になります。 | |
特記事項 | 次回更新日 |
エントランスには窓が無いものの、白い壁と白色のライトのおかげで十分明るい。扉はもちろんオートロックで、管理人室も目の前にある。二重の守りに安心できそうだ。
エレベータで上階に上ると、吹き抜けの廊下に出る。外の光が差し込み、玄関の前も明るく、閉塞感が無い。
駐車場はターンテーブル付きの機械式。前面の道路が代官山ならではのやや幅が狭い道だが、車の出入りは難しくないだろう。駐輪場もあり、交通手段もライフスタイルに合わせられる。ポストやゴミ置き場は、オートロックのエントランスの内側にあるため、夜間に利用しても安心だ。日中不在がちな人にはありがたい宅配ボックスも用意されている。
代官山アドレス・ディセ(約350m/約5分)
代官山駅とアーバンパーク代官山の中間のあたりにある都市型複合施設。代官山らしいお洒落な店が立ち並び、洗練された空気を漂わせる。日常的に利用するスーパーや薬局や、あると嬉しい歯医者などの医療施設、休日に楽しめるショッピングゾーンなど店舗が豊富に揃っている。
セブンイレブン渋谷代官山(約110m/徒歩2分)ガラス製の外観もこの街ならでは。
代官山ピーコック(約350m/約5分)代官山アドレス・ディセの1階部分にあるスーパー。
渋谷代官山郵便局(約300m/約4分)
東急東横線 代官山駅(約500m/約7分)外の塀や2階部分なども代官山らしくお洒落。
ラ・フェンテ代官山(約230m/約3分)ファッション・雑貨だけでなくレストランも充実したショッピングモール
記事作成 2017/6/16 内田麻衣
内田 麻衣
燃費が悪く、よくお腹が空く。休憩と称して喫茶店に入ったり買い食いが好き。周辺環境の飲食店は最重要チェックポイント。マンションだけでなく、住宅展示場にも興味津々。
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