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この物件のレポーター岡田和彦
移り変わる東京の姿を見続けて15年。タワーマンション高層階からの眺望に思いを馳せる毎日です。
-江戸幕府の御用達の薬草を栽培していた「薬園」という場所が南麻布にある。「薬園坂」という名の険しい坂を登り、途中で住宅地へと折れ、辿り着いた場所は緑の森「薬園坂緑地」。辺りは、閑静な住宅地だというのに、その一角だけは昼でも暗く、樹齢百年はゆうに超えていそうな太い幹の樹木が繁茂している。その様子は、まるで都会のオアシスだ。それが、江戸幕府に様々な薬草を提供していた薬園の「最後の姿」。広大な薬園の名残りなのかもしれない。
当時の将軍 徳川綱吉は、よく鷹狩りに出掛けた。その場で見たものや、途中目にとまった珍しい事象に興味を持ち、将来へ向けたアイディアを膨らませる材料にしたという。そのひとつが当時豊かに茂っていたこの森だったのだ。
-南麻布一帯は、起伏に富んだ高台で、東から南に面しているため日当たりが良く、薬草など植物の成長には適している。綱吉は、薬園としてどんな植物を揃えるべきかという段で、積極的に外来種を取り入れさせた。様々な薬草が体にどんな作用をもたらすのか、興味を示していたという。暖かい地域で繁殖する植物も含め、海外産の未知の植物に期待を寄せていたのだ。これは類推だが、不老長寿のためには何が出来るのか探っていたのではないだろうか。
しかしある時、綱吉は思い付きとも思える行動に出る。当時建っていた自分の別荘を別の場所に移転させ、その跡地に新しく薬園を造らせたのだ。勿論、麻布にあった薬園からは、多くの植物が「引っ越し」をすることになった。役目を終えた麻布の薬園には、新居に移す事が出来なかった大木だけが残ったというわけだ。麻布にある「元薬園」一帯は、今は静かに風がそよぎ、鳥がさえずる長閑な場所として、人々に憩いの空間を提供している。
-その薬園坂を上り切り、右に折れると高台に出る。今回、取材するのは、その高台にある建物、「DOGWOOD南麻布」。2009年に建てられた地上4階建ての低層マンションだ。建物の正面には、まるで守り神のように2本の大きな樹木が立っている。ハナミズキという植物だ。ハナミズキは、春に白や薄いピンク色の花をつけるお馴染みの植物だが、もともとアメリカが原産だ。英語名で「DOGWOOD」といい、日本には1900年代にアメリカから輸入された。ハナミズキには薬草としての効能があり、17世紀頃アメリカでは樹皮を煮た煮汁を犬の皮膚病の治療薬として使っていた歴史がある。そのためDOGWOODという名が付けられたという。元薬園の傍に建つ、ハナミズキの館。なんとも深い縁を感じざるを得ない。
建物外観は薄いクリーム色で、品の良さを感じる。メインエントランスから中へ入ると、寛ぎのスペースが待っていた。ロビーホールには大きな犬の絵画が飾られ、質の良いソファに腰を掛ければ、ゆったりとした気分になってくる。落ち着いた雰囲気の中で、日常を過ごすことが出来る空間だ。
寛ぎのスペースばかりが、この建物の良さではない。セキュリティの充実も優れた点の一つだ。オートロック(モニター付きインターフォン)を採用し、館内に複数設置された防犯カメラとのコンビネーションで、不審者が立ち入りできないよう防犯対策を強化している。夜遅くなった時にも安心だ。
また、この建物では大型室内犬を一頭だけ飼育することが許されている。DOGWOODという名を冠するマンションだけあって、ペットとのコミュニケーションを重視し、暮らしの中に取り入れている証だ。
-ハナミズキの花言葉は、「お返し」。
1912年、当時の東京市長がアメリカのワシントン市に桜の樹を贈り、そのお返しとしてアメリカ政府よりハナミズキが贈られた。以降、ハナミズキは東京からどんどん広がり、今では、街路樹などとしてもすっかり定着し、人々の目を楽しませている。桜が散る頃に咲く、白や淡いピンクの花にはそんな逸話があったのだ。毎年春には、この建物の前にハナミズキが咲く。そんな様子を想像した。
「DOGWOOD南麻布」。私は、南麻布の高台の上で、今も続く「小さな薬園」を見つけた思いがした。
落ち着いたエントランスロビーは、住人のための寛ぎのスペース。ロビーのカウンター横には、ソファと調度品が置かれた落ち着いた空間が準備されている。間接照明に照らされた優しいロビーは、読書や住人同士のコミュニケーションの場として使うほか、客人の対応などに適している。
エントランスにはオートロックが設置され訪問者をチェックするほか、敷地内に複数設置された防犯カメラで不審者の侵入を防いでいる。各戸のドアには、モニター付きのインターフォンが設けられているため、顔の確認をした上で、来訪者を受け入れるという3重のチェック体制で住人を守っている。
マンション名にもなっている「DOGWOOD」=ハナミズキをエントランスの両脇に植えている。この建物の象徴として植えられたハナミズキを住人は大切にしている。毎年、春に咲く花の前で住人同士が交流会をするという。楽しみな季節がまたやってくる。
屋内駐輪場と大型駐車場は綺麗に掃除がされており、管理が行き届いている。また、待ち時間が少ないエレベーターや、留守でも荷物が受け取れる宅配ボックス、24時間利用することが出来るゴミ置き場があるため、住人には嬉しい設備だ。
都営三田線「 白金高輪」駅まで 徒歩11分 | |
東京メトロ南北線「 麻布十番」駅まで 徒歩12分 |
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物件名称 | DOGWOOD南麻布 |
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所在地 | 東京都 港区南麻布1丁目 27番 4号 |
賃料 | --- |
管理人 | 常駐 |
専有面積 | --- |
間取 | 3LDK,2LDK |
築年月 | 2009/09 |
総戸数 | 13戸 |
構造/階建て | 鉄筋コンクリート造 / 地上4階 地下1階 |
駐車場 | |
駐輪場・
バイク置場 |
※駐車場・駐輪場の空き情報をお問合せください。 |
交通 |
(1)都営三田線「白金高輪」駅 徒歩11分 (2)東京メトロ南北線「麻布十番」駅 徒歩12分 |
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設備 | 24時間管理,オートロック,セキュリティシステム,防犯カメラ,24時間有人管理,エレベータ,宅配ロッカー,敷地内ごみ置き場,24時間ゴミ出し可,フロントサービス,コンシェルジュサービス,内廊下,デザイナーズ,駐輪場,バイク置き場 |
特徴 | |
備考 | |
特記事項 | |
情報更新日 | 2021年01月21日 |
次回情報更新日 | 2021年02月04日 |
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