フラット高輪

1

マンションなのに戸建のような、個性的な物件があると聞いた。JR山手線を大崎駅で降り、目的の物件へと急ぐ。大崎駅界隈は巨大な高層ビルが立ち並び、まるで未来都市の様だった。ソニーの本社ビルが近くにあるためか、行き交うビジネスマンの数も桁外れて多い。皆、私よりも歩く速度が速いことが印象的だった。
歩き出して5分くらい経っただろうか。平坦な道は、いつの間にか緩やかな傾斜へと変わっていた。知らず知らずのうちに歩くペースも落ちる。坂を登り切ると、御殿山と呼ばれる高台に出た。もともと武家屋敷が建っていた土地だというが、確かに敷地が広い。明治の初め頃、それまでの屋敷の敷地を利用して、外国人が次々に大使館を建てたという。大使館が多い場所に共通して言えることなのだが、緑豊かな高級住宅地で、治安が良く、住みやすい生活環境が整っている場合が多い。ここも同様に、見晴らしの良い高台にあり、閑静な住宅地が広がっていた。

フラット高輪は、低層レジデンスであることが売り物で、一軒家のような佇まいをしている。品川や大崎といった都心部にありながらも、自然な緑が豊かで閑静な住宅街にしっとりと建っていて、低層ならではの優雅さを感じた。
メインエントランスを正面から見るだけでは、どのくらい奥行きがあるのか、何世帯くらい入居できるのか、全く想像が出来ない。早速、メインエントランスでロックを解除したあと敷地内に進んだ。石畳の共有廊下を進めば、8戸続いている。意外に奥行きがあった。一戸建てとの遜色を一切感じさせないメゾネットタイプである。建物は一軒一軒独立して建っており、すべて2階建てだった。
それにしても静かだ。鳥のさえずりと風の音だけしか聞こえない。平日の午前中だというのに、近所や室内の音が漏れてこないのだ。建物は、共通の廊下で繋がっているだけで、棟自体が干渉し合わないような造りになっている。これこそ戸建ての感覚だ。
一方、集合住宅としての利点もある。敷地内には、防犯対策のため防犯カメラが設置され、24時間の管理体制で監視している。各戸の玄関にはモニター付きのインターフォンがあり、扉にはロックが付いているため、セキュリティ面では安心だ。

この建物が安心であるといえる材料がもう一つある。1981年6月に、建築基準法が大規模に改正された。この改正以前を旧耐震基準、以降を新耐震基準と呼んでいる。建物に課せられる条件としては、震度6強から7に達する大規模地震で倒壊・崩壊しないこと、そして震度5強程度の中規模地震ではほとんど損傷しないこと、の大きく2つだった。
フラット高輪が建てられたのは、1987年11月、新耐震基準に変わった後だ。フラット高輪は、新基準の2つの条件を満たすよう、当時、厳しく管理されて建築された物件だ。鉄筋コンクリートの構造であることは勿論、強度の揺れにも耐えられるよう造られている。
また、立地条件が高台であることから、もともと地盤がしっかりしている。万が一、大きな揺れが起きた場合でも建物が倒壊する可能性は極めて少ない。広い敷地の上に、低層の建物がどっしりと建てられているため、安全性は極めて高いと言える。

フラット高輪の魅力はこれだけではない。犬や猫などのペットの飼育が可能となっている。暮らし方に応じて、様々なライフスタイルに対応しているのだ。
フラット高輪で、是非、本物ならではのハイクラスで優雅な日々を過ごしてみてはいかがだろうか。自信を持ってお勧めできる秀逸な物件だ。

2

❶フラット高輪　エントランス外観　薄茶色の外観が落ち着いていて、高級感を醸し出している。 ❷フラット高輪裏側外観　棟と棟は独立しており、生活音などによる干渉が極めて少ない。 ❸共通内廊下　玄関前は、和風な緑の植栽で彩られている。 ❹メインエントランスには、オートロック式の防犯扉が設けられており、各戸の玄関と合わせると二重のセキュリティだ。

3

4